阪神・才木 「まだ半分なんで」首位と4ゲーム差気にせず自己最多9勝目狙う 今季初対戦、平常心で鯉斬りだ

AI要約

阪神・才木浩人投手が広島戦に先発し、練習を行っている。チームは苦しい状況だが、気負いはなく、連敗をストップさせるために全力を注いでいる。

才木は広島打線との対戦に向けて、相手よりも自分のピッチングに集中する姿勢を示している。敵地の雰囲気や重苦しい空気を快投で払いのける覚悟だ。

8年目のシーズンで自己最多の9勝目を目指し、相手先発の好投手に勝利し、チームに勢いをつけることを狙っている。

阪神・才木 「まだ半分なんで」首位と4ゲーム差気にせず自己最多9勝目狙う 今季初対戦、平常心で鯉斬りだ

 2日の広島戦(マツダ)に先発する阪神・才木浩人投手(25)が1日、甲子園球場に隣接する室内練習場で行われた投手指名練習に参加し、キャッチボールやダッシュなどで調整した。首位の広島とは今季初対戦。チームは2連敗中で貯金0、首位に4ゲーム差をつけられる苦しい状況だが、右腕に気負いはない。連敗をストップさせ、自己最多の9勝目を狙う。

 チームはヤクルトに連敗し、貯金なしの4位で首位・広島を4ゲーム差で追う。そんな時こそ才木は平常心を強調した。

 「(順位は)別にそんなまだ半分なんで。今、気にしたところで。たぶん、そんなに差も開いてないですよね。気にしても仕方がないので。まず1つずつ勝てる試合をしっかり勝っていくというところでやっていけたらいい」

 73試合を終え、34勝34敗5分け。レギュラーシーズンの折り返しを迎えたが、順位などはまだ過剰に意識することはない。まずは、任された試合に全力を注ぐことだけに集中する。

 広島打線とは今季初対戦。昨季は5月21日の1試合のみ先発し、6回2/3を投げて5安打1失点、7奪三振で勝利を手にした。「相手どうこうよりも自分がどうかなっていうところ。あまり相手のことを考え過ぎず、自分のピッチングに集中していければいいかな」と力を込めた。

 また、マツダスタジアムは22年9月23日以来の登板となる。「独特な雰囲気があるので、そういうのにのまれないようにしっかり自分のやることをやっていければいい」。甲子園とは真逆の真っ赤に染まるスタンドの大歓声やチャンステーマに警戒心を抱いた。

 敵地の雰囲気、重苦しい空気は快投で取っ払う。今季は13試合に登板し、8勝2敗、防御率1・20。抜群の安定感で3度の連敗ストップと流れを変えてきた。シーズン序盤から主に日曜に登板していたが、天候不良の中止などを受け、6月25日の中日戦から週頭の火曜に配置転換。「週初めなので、できるだけ長いイニングを投げられるように。いい流れももっていけたらいいなと思う」と気持ちを高ぶらせた。

 8年目のシーズン。自己最多の9勝目に早くもあと1勝に迫る。相手先発は好投手の森下。鯉打線を封じ、才木がチームに勢いをつける。