菊池雄星、トレード移籍先にブレーブスが浮上 実現すれば秋はリーグ優勝懸け、ファン垂ぜんの花巻東対決も

AI要約

トレードの噂が絶えない大リーグ・ブルージェイズの菊池雄星投手(32)の移籍先にブレーブスが浮上した。

米誌スポーティングニュースによると、ブルージェイズがトレード市場で売り手になる可能性が高く、その中で菊池が最初に名前が挙がると報じられている。

ブレーブスは先発ローテの不安定さに直面しており、エース右腕の故障により補強が必要とされている。

菊池は耐久力があり、夏の猛暑日でも力を発揮する可能性があると評価されている。

菊池は奪三振率が高く、直近の試合でも好投している。トレード期限までに優勝争いするチームへの移籍話が続々と報じられている中、ブレーブスが注目されている。

菊池雄星、トレード移籍先にブレーブスが浮上 実現すれば秋はリーグ優勝懸け、ファン垂ぜんの花巻東対決も

 トレードのうわさが絶えない大リーグ・ブルージェイズの菊池雄星投手(32)の移籍先にブレーブスが浮上した。米誌スポーティングニュースが29日(日本時間30日)に報じた。

 「ブレーブスが先発投手のトレード市場に目を向けるならば、不振で売り手になりつつあるチームがいくつかあるが、その中でもア・リーグ東地区の最下位に沈むブルージェイズが最も多くトレードを仕掛けるだろう。売り手になれば、最初に名前が挙がると伝えられるのは菊池雄星だが、そうすればブレーブスは真っ先に電話を掛けるチームになるはずだ」。その理由として、同誌は先発ローテ2枠の不安定さを挙げた。

 「2024年のブレーブスは先発投手陣の力で保っているが、エース右腕・ストライダーの故障というショッキングなニュースが飛び込んだ。セール、フリード、ロペスの3人は全員が素晴らしい。だが、先発ローテの残り2枠は少し不透明で40歳のモートンは苦しみ新人のシュウェレンバックは経験値が少ない」。昨季281奪三振は断トツのメジャー最多だったストライダーは、右肘靱帯(じんたい)損傷で今季絶望となっている。

 一方、菊池については「ポストシーズンの先発ローテ入りは確約されないかもしれないが、現時点で間違いなくブレーブスが必要とする投手だ。長いイニングをこなせる耐久力があり、夏の猛暑日は先発6人ローテさえ形成してくれる可能性がある」と期待した。

 また、具体的に「奪三振率は上位33%」「今季はアップダウンがあり、直近3試合はいずれも4失点以上で防御率こそ4・18になったが、前回のヤンキース戦も最初の打者9人から5三振を奪うなど試合のほとんどで好投した」と伝えた。

 菊池は今季が総額3600万ドル(約58億円)の3年契約の最終年。7月31日のトレード期限までに優勝争いするチームへのトレード話がたびたび報じられ、これまでも同地区のヤンキースやレッドソックスなどが候補に挙げられていた。

 ブレーブスは開幕前からドジャースとともにナ・リーグの本命とされ、昨季までナ・リーグ東地区を6連覇中。今季は29日終了時点で46勝35敗という成績だが、首位のフィリーズに7ゲーム差をつけられている。

 もし菊池の獲得が実現し、2020、21年のようにドジャースとナ・リーグ優勝決定シリーズで激突すれば、菊池VS大谷の花巻東高対決というファン垂ぜんの舞台が見られるかもしれない。 (写真はAP)