6月の大谷翔平に「何一つ驚きはない」 米メディアが見た“限界突破”の可能性

AI要約

大谷翔平投手が6月に活躍し、得意とする打者としての能力を発揮した。

米メディアは大谷のパフォーマンスについて驚きはないと報じ、コンタクト率やコンタクトクオリティがキャリア最高レベルであることを指摘した。

スポーティング・ニュース誌は、大谷の今後の活躍に期待を寄せている。

6月の大谷翔平に「何一つ驚きはない」 米メディアが見た“限界突破”の可能性

 ドジャース・大谷翔平投手は得意としていた6月は月間打率.293、12本塁打、24打点だった。今季は打者に専念して活躍し続けるが、米メディアは「何一つ驚きはない」と報じた。

 米誌「スポーティング・ニュース」は「ショウヘイ・オオタニが、またもパワー全開の6月を終えた」とのタイトルでコラムを掲載した。6月30日(日本時間1日)付の記事では、(6月に)本塁打を12本打ち、ムーキー・ベッツの不在中にリードオフのポジションを引き継いで以来、さらに影響力が増している。この期間、彼はリードオフとしての58打席でISO.545とwRC+269をマークしている、とした。

「ISO」とは打者の長打力を表す指標で、長打率から打率を引いて計算。「wRC+」は総合的な攻撃の指標。球場による影響に対する補正を加えた、打席あたりの得点力の高さを示す数値で、リーグ平均が100とされている。

 さらに記事は続く。現実はオオタニが6月にやることに関して、何一つ驚きはない。彼のこれまでの6月の通算が、wRC+215、ISO.426、四球の割合17%超ということを考えれば、これはショウヘイにとってほぼ標準的なものだからである、とした。過去の6月の成績と比較すれば特筆すべきでもないということだ。

 昨年6月には15本、2021年6月には13本塁打を打った。オオタニが2桁ホームランを打った月は他にないが、6月にはそれを3度達成している。キャリア通算で2番目に(月間)本塁打数が多い月は5月で、34本塁打を打った。だから彼は今月、目を見張るようなパフォーマンスをしたが、それは驚くことではないのだ。

 注目すべきは、オオタニのコンタクト率とコンタクトクオリティが現在キャリア最高レベルにあることだ。彼のハードヒット率は約60%、コンタクト率は約75%で、今日でシーズンが終われば、どちらもキャリア最高の記録となる。つまり、この6月に記録したペースが夏の後半まで維持される可能性が非常に高いということだ。

 2024年6月のパフォーマンスは、新たな高みへの単なる跳躍台かもしれない、と締めていた。スポーティング・ニュース誌は大谷のさらなる上昇を“予感”している。