男子100メートルは坂井隆一郎が連覇 参加標準逃すも“希望”「五輪出る意識で調子上げる」

AI要約

坂井隆一郎が男子100メートルで勝利し、連覇を果たした。

怪我からの復帰を経て、五輪イヤーに向けて取り組んできた。

参加標準記録には届かなかったものの、五輪出場に向けて希望を持って調子を上げている。

男子100メートルは坂井隆一郎が連覇 参加標準逃すも“希望”「五輪出る意識で調子上げる」

 ◇陸上・日本選手権兼パリ五輪代表選考会最終日 (2024年6月30日 新潟・デンカビッグスワンスタジアム )

 0・01秒差で坂井隆一郎(26=大阪ガス)が雨中の男子100メートル決勝を制した。得意のスタートで飛び出し、一気に前へ。追い上げてきた東田と柳田に迫られながらも、わずかにリードを保ったまま10秒13で駆け抜けた。

 同種目では大阪ガスの先輩で、09~12年の江里口匡史以来となる連覇に「正直、速報が出るまで優勝したかは分からなかったけど…。江里口さん以来の連覇でうれしい」と喜んだ。

 3月末に腸腰筋を痛め、再び走れるようになったのは5月に入ってから。五輪イヤーで出遅れながらも、パリを目指して必死に取り組んできた。

 参加標準記録(10秒00)には届かず、2日に確定する世界ランキングでの出場資格獲得は不確実な状況。それでも100メートルおよび400メートルリレー出場に望みを残し「どうなるか分からないけど、五輪に出る意識で調子を上げていきたい」と今後を見据えた。