俺も“モンスター” 柔道・阿部一二三 パリ2連覇→ロス2階級制覇に意欲「やってみたい」

AI要約

柔道男子66キロ級でパリ五輪代表の阿部一二三は、1カ月前の本番に向けて自信を示し、連覇を目指している。また、今後は73キロ級での挑戦も視野に入れており、新たな野望を抱いている。

同様に、史上最年長の32歳で初めて五輪に出場する橋本壮市は、柔道人生の集大成に臨み、悔いのない戦いを誓っている。他方、ウルフ・アロンはロシアの参加がない影響を受けつつも、準備を整えている。

各選手がそれぞれの思いを胸に、五輪に向けて最終調整を行っている様子が伺える。

俺も“モンスター” 柔道・阿部一二三 パリ2連覇→ロス2階級制覇に意欲「やってみたい」

 柔道男子66キロ級でパリ五輪代表の阿部一二三(26=パーク24)が29日、東京都内で取材に応じ、開幕まで1カ月を切った本番に向けて「順調に来ている。気持ちの部分も充実してパリに臨める」と連覇へ自信を示した。

 五輪4連覇を大目標に掲げる阿部にとってパリは通過点だが、28年ロサンゼルス大会に向けては新たな野望も口にした。通常時の体重が73~76キロとあり、4年後は1つ上の73キロ級での挑戦に「いいですよね。やってみたい」と意欲。稽古では73キロ級の選手と組み合っており、「やれる感覚はあるが、海外勢を考えると、フィジカルが違うなと感じる。上げるなら試合に出ずに2年(の準備)は必要」と冷静だが、胸の鼓動は高まるばかりだ。

 5月にはプロボクシング井上尚弥の東京ドーム興行を生観戦。「あの井上選手でもダウンした。より気が引き締まった」と刺激を受けつつ、4階級制覇のモンスターをうらやんだ阿部。頭の片隅にある階級転向に今はふたをして、1カ月後のパリへ最終の追い込みに入る。 (阿部 令)

《史上最年長32歳・橋本「集大成」》

 ○…初の五輪まで1カ月を切った男子73キロ級の橋本壮市(パーク24)は「柔道人生の集大成なので、悔いのないように戦いたい」と話した。日本柔道男子で史上最年長の32歳での初舞台となるが、この1年を振り返り思わず涙。「この年までやれたのは、自分一人の力ではない」と話し、感謝の思いを本番で表現する。同100キロ級で連覇の懸かるウルフ・アロン(同)は、有力選手がいるロシアが柔道選手を派遣しないと発表したことを受け「大きく(勢力図は)変わるが、やれる準備をしていくだけ」と話した。