長野県塩尻市出身 出口クリスタ・ケリー姉妹 柔道カナダ代表で五輪出場へ 市内は祝賀ムード
出口姉妹がカナダ代表に選ばれ、パリ五輪に初出場する喜びが塩尻市で祝われた。
クリスタ選手は金メダル候補として注目されており、市内各所に姉妹の等身大パネルが設置される。
市民も参加する壮行会やパブリックビューイングの開催が予定され、市は応援活動に積極的に取り組むことを表明。
長野県塩尻市出身で、柔道女子57キロ級の出口クリスタ選手（28）、同52キロ級の出口ケリー選手（25）＝ともに日本生命・松商学園高―山梨学院大出＝の姉妹が、来月開幕するパリ五輪のカナダ代表に選ばれた。五輪の夏季大会に同市関係者が出場するのは初めてで、2人にとっても初出場となる。28日には市関係団体でつくる実行委員会が、横断幕や両選手の等身大パネルを掲げて祝意を表した。
出口姉妹は、父親の母国の代表として五輪に挑む。世界柔道選手権を2回制覇したクリスタ選手は、有力な金メダル候補だ。
カナダ柔道連盟による27日の代表発表を受け、2選手の等身大パネルが28日、市役所、市吉田支所、市北部交流センター・えんてらす、市民交流センター・えんぱーくの4カ所に掲げられた。出口姉妹の父でカメラマンのトーマス・テイラーさん（55）が最近撮影した写真を使い、市職員が手作りした。パネルは後日、JR塩尻、広丘両駅にも追加設置する。
実行委は、市やNPO法人市スポーツ協会、出口姉妹が鍛錬した長野誠心館道場（広丘吉田）など10団体で結成された。今後、懸垂幕を出身の丘中学校を含む市内5カ所に掲げる。来月6日には大門一番町の中信会館で壮行会を開く計画で、100人規模で市民の参加を募る。大会中はパブリックビューイングも行いたい考え。市は壮行会開催などの負担金として100万円を計上した。
実行委員長の百瀬敬市長は「市で生まれ育った姉妹選手が同時に五輪に出場するのは快挙でこの上ない喜び。活躍が市民に夢と感動を与えてくれるものと確信する。全市を挙げ応援していく」と述べた。
