【ソフトバンク】「今日は完敗だね」西武武内の投球に王球団会長も脱帽 50勝目王手で足踏み

AI要約

西武の新人左腕が首位ソフトバンクの攻撃力を封じ込め、試合に勝利。

武内の好投により、ソフトバンク打線はリーグNO.1の攻撃力にも打撃力を見せられず。

小久保監督は次戦への攻略法を練るが、ソフトバンクは50勝に王手をかけ、勢いは変わらない。

【ソフトバンク】「今日は完敗だね」西武武内の投球に王球団会長も脱帽 50勝目王手で足踏み

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:CATCH!!>

 「野球は投手」と言われるゆえんなのだろう。首位を独走するソフトバンクの「疾走」を西武の新人左腕がピタリと止めた。今季3度目の対決となった武内にホークス打線は8回散発4安打、無得点。リーグNO・1の攻撃力を持つ鷹打線でも好投手攻略はなかなか難しかった。

 「いやあ、今日は完敗だね」。試合を見守った王球団会長も武内の投球に脱帽といった表情だった。昨秋のドラフトではホークスも1位指名した逸材。残念ながら抽選で外し、地元福岡出身のサウスポー獲得はならなかったが、こればかりは悔やんでも仕方ない。「キャッチボールの延長で投げているような感じでね。とにかくコントロールがよかったね」。王会長も敵ながら新人左腕の投球を褒めていた。

 小久保監督も次回以降の対戦に向けて攻略法を練るだろう。3度の対決で防御率0・38に封じ込まれているだけに、看過するわけにもいくまい。とはいえ、悔しい1敗だが、独走チームは悲観することはない。

 50勝に王手をかけ、足踏みとなったが、チームの勢いは変わらないだろう。5日の楽天戦(みずほペイペイドーム)で白星を挙げれば74試合目での50勝到達となる。ソフトバンクの新人監督の50勝到達は09年秋山監督が89試合目。15年工藤監督が81試合目。22年藤本監督が97試合目。小久保監督はさらに快ペースで白星を積み上げている。ちなみに、王ダイエー1年目となった95年の50勝目は9月5日の近鉄戦(藤井寺)で白星を挙げた113試合目。シーズンもほぼ終わろうという時だった。ダイエー初Vの大きな期待をかけられながらチームは思うように機能しなかった。プロ2年目の小久保(監督)が4番に座り、28本塁打でホームランキングに輝いたのが明るい材料だった。

 5日には中25日とロングスパンを置いて和田が先発マウンドに上がる。ベテラン左腕の好投に期待したい。【ソフトバンク担当=佐竹英治】