【陸上】男子円盤投・堤雄司が60m12で6連覇!最多タイ11回目の日本一に「今できることに集中できた」/日本選手権

AI要約

男子円盤投の第108回日本選手権3日目で、堤雄司が6連覇を達成し、畑山茂雄に並ぶ11度目の選手権獲得を果たした。

堤雄司は15年連続でメダルを獲得し、歴代の優勝回数でもトップに並び、目標としてきたことを達成したことに感謝している。

堤雄司は今シーズン調子が上がらず苦しんでいたが、開き直って集中し、60mオーバーの記録を出すことができた。

【陸上】男子円盤投・堤雄司が60m12で6連覇!最多タイ11回目の日本一に「今できることに集中できた」/日本選手権

◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)3日目

第108回日本選手権の3日目が行われ、最初の決勝種目となった男子円盤投は、3投目に今季初の60mオーバーとなる60m12を投げた堤雄司(ALSOK群馬)が快勝。6連覇を達成し、畑山茂雄(ゼンリン)に並ぶ最多11度目の選手権獲得となった。

2008年に初入賞を果たしてからこれで15年連続でのメダル獲得と長年に渡りこの種目を牽引してきた。中学、高校、大学、そして日本選手権とタイトルを揃え、日本記録(62m59)も樹立。歴代の優勝回数でもトップに並び、「高校時代に大阪世界陸上を見に行った際、その参加B標準だった62m50を超える選手になれればと父と話していた。記録面でもそれを達成するなど、目標としてきたことはほぼやり尽くしました。残り2年、具体的には言えませんが、自分なりの最後の挑戦に向け、悔いのないよう過ごしていきたい」としみじみと話す。

今シーズンはここまでなかなか調子が上がらず、「さらに、試合前のルーティンや流れも悪く、試技順も苦手な1番目と、正直負けるイメージしかありませんでした。1投目も失敗したけど、いつもと違ったのは、そこで開き直り、今できることに集中できたこと。それが3投目の60mオーバーにつながりました」と打ち明ける。

今後の挑戦に対しては、「来年の東京世界選手権を目指すには63~64mを5試合揃える必要がある。それは今の実力的には現実的ではありません」と世界ではないことを強調。「今回、今季ようやく60mを超えることができたので、これからも常に60mを投げられるようにし、2年かけ、今の目標を達成できるよう精進していきたい」と力強く話した。

4投目に58m51を放った湯上剛輝(トヨタ自動車)が2位。5月に60m26をマークしていた幸長慎一(四国大AC)が56m62で3位となり、日本学生個人選手権で59m95を投げていた北原博企(新潟医療福祉大)は54m43で4位に終わった。