石川祐希、両軍最多得点でパリ金へ弾み連続4強「ここぞでうそのように」仲間も明かした真骨頂

AI要約

世界ランキング2位の日本が、2年連続で4強入りを果たした。準々決勝でカナダに3-0のストレート勝利を収め、石川祐希主将が26得点を挙げた。

石川はジュースに持ち込まれた第1セットを強烈なサービスエースで奪い、第3セットでは終盤のブロックでマッチポイントを獲得。要所での集中力と決定力を発揮し、チームを勝利に導いた。

今大会での目標は銅メダルを超えることであり、準決勝に向けてチームはさらなる力を発揮し、パリ・オリンピックへの挑戦を続けている。

石川祐希、両軍最多得点でパリ金へ弾み連続4強「ここぞでうそのように」仲間も明かした真骨頂

<バレーボール・ネーションズリーグ(VNL):日本3-0カナダ>◇準々決勝◇27日(日本時間28日)◇ポーランド・ウッジ

 世界ランキング2位の日本が、2年連続で4強入りを決めた。準々決勝で同9位カナダに3-0のストレート勝ち。予選ラウンド(R)ではフルセット負けを喫していた難敵に雪辱した。絶対エース石川祐希主将(28)が両軍最多26得点。23-24年シーズンにイタリアリーグのプレーオフでミラノを史上初の3位に導いた男が、一発勝負で本領を発揮した。29日(同30日)の準決勝で目標とする決勝進出を決め、ミュンヘン大会以来52年ぶりの金メダルに挑むパリ・オリンピックへ弾みをつける。

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 石川が、豪快に拳を握った。予選Rでフルセット負けしたカナダとの準々決勝。ブロック、サーブの各3点を含む両チーム最多26得点で、ストレートの快勝に貢献した。チームを2年連続の準決勝へ導き「隙を見せたらそこを突いて逆転してくるチーム。その相手に3-0で勝てたのは良かった」とうなずいた。

 ジュースに持ち込まれた第1セット(S)。自らのスパイクでセットポイントを握ると、強烈なサービスエースで先取に成功。2-0で迎えた第3Sは、終盤に劣勢を一変させた。エースを決めて同点に追いつくと、1枚ブロックでマッチポイントを奪取。24-24で追いつかれた直後もブロックアウトで2度目のマッチポイントを握ると、最後は強打を決めて押し切った。

 「負けたら終わり。そこは出発前に話していた」。生きるか死ぬかの大舞台で、輝きを増す。エース石川の真骨頂だ。23-24年シーズンのイタリアリーグプレーオフ3位決定戦第4戦。マッチポイントからエースを沈め、ミラノをレギュラーシーズン6位から史上初の表彰台へ導いた。要所での集中力と決定力は随一。L山本も「(石川は)調子が悪いかなって思っていた日でも、ここぞでうそのように決める」と明かす。

 今大会では、主要国際大会46年ぶりの表彰台入りとなる銅メダルを獲得した昨季超えを目指す。運命の準決勝は29日(日本時間30日)。石川は「目標を達成するための準決勝。自分たちのサイドアウトをしっかりと切るバレーを続けていきたい」。パリの頂点へ、主将が日の丸とともにギアを上げていく。【勝部晃多】