【阪神】野口恭佑1軍初昇格 岡田監督「ものすごくいい」豊田、島田らとの外野手サバイバル

AI要約

大卒2年目の阪神野口恭佑外野手(23)がプロ入り後初めて1軍昇格を果たした。春季沖縄キャンプで1軍経験あり。若手として期待される活躍中。

岡田監督から絶賛を受けるほどの好調な打撃。オールスターまでの19試合で更なるアピールを目指す。神宮でのプレーに思い入れを持ち、意気込みを見せる。

プロ初安打を狙い、背番号97がチームに新たな風を吹き込む。キャンプでの1軍経験を生かし、猛虎打線に貢献することを誓う。

【阪神】野口恭佑1軍初昇格 岡田監督「ものすごくいい」豊田、島田らとの外野手サバイバル

 生き残りをかけたサバイバルに割って入る。大卒2年目の阪神野口恭佑外野手(23)がプロ入り後初めて1軍昇格を果たした。

 「もうやっていくだけだと思うので、しっかり気持ちを引き締めてやりたいです」

 満を持して1軍に上がってきた。22年に九産大から育成ドラフト1位で入団し、昨年11月に支配下契約。今季は春季沖縄キャンプで1軍を経験した。直近では22日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(高槻)で今季1号となる左越えソロを放ち、前日27日の中日戦(ナゴヤ)でも3安打3打点。9試合連続安打、4試合連続打点と絶好調だ。

 岡田監督からも期待を寄せられた。この日は「やっとヒットらしいヒット打ててきたな」と声をかけられた。打撃練習を見つめた指揮官は「ずっとファームでも良かったし。タイミングの取り方も、今日のフリーバッティングでも、ものすごくいいし」と絶賛した。

 シーズンの折り返し地点で、起爆剤としても期待がかかる。岡田監督は若手の見極めについて「オールスターまでが1つの区切りやで」と説明。前川が左翼に定着しつつある中、豊田や島田も存在感を示している。「若い選手が出てきたら活性化にもなると思うよ。他の選手にしてもな」。オールスターまで残り19試合で猛アピールする。

 神宮は学生時代の思い出の地でもある。創成館(長崎)では2年秋に明治神宮大会に出場。準決勝で大阪桐蔭を破り、準優勝に貢献した。九産大時代にもプレーし「思い入れがある球場なので、ここでもしっかりやっていけたら」と意気込んだ。

 まずはプロ初安打を放ち、一気のブレークを狙う。「全然ファームと(雰囲気が)違うんですけど、キャンプで1軍を経験してるので、それを生かして練習から取り組んでいきたい。まずはバッティングをアピールできたら」。背番号97が猛虎打線に新たな風を吹き込む。【村松万里子】