【帝王賞】キングズソード復権V 藤岡佑介騎手「僕の馬を応援して馬券を取った人、おめでとうございます」

AI要約

藤岡佑介騎乗で3番人気のキングズソードがウィルソンテソーロを振り切ってJpnⅠ2勝目を挙げた。

フェブラリーSを制した藤岡佑騎手が再び手腕を発揮、キングズソードが勝利。

混戦の中、王者ウシュバテソーロ不在での勝利。キングズソードは成長を続け、海外戦も視野に入れる。

【帝王賞】キングズソード復権V 藤岡佑介騎手「僕の馬を応援して馬券を取った人、おめでとうございます」

藤岡佑介騎乗で3番人気のキングズソードが外の3番手追走から直線で抜け出して、外から追い上げた1番人気ウィルソンテソーロに1馬身3/4差をつけ、JpnⅠ2勝目を挙げた。タイム2分6秒9(稍重)。さらに1馬身差の3着に9番人気ディクテオンが入り、JRA勢が上位を独占。3連覇を狙ったメイショウハリオは9着に敗れた。

大波乱で幕を開けた今年のダート王道路線。フェブラリーSで11番人気のペプチドナイルを勝利に導いた藤岡佑騎手が、上半期の締めくくりで再び手腕を発揮した。昨年のJBCクラシックと同じ舞台でキングズソードが躍動。殊勲の鞍上は「いい馬がこれだけいる中で僕の馬を応援して馬券を取った人、おめでとうございます」とちゃめっ気たっぷりに笑顔だ。

王者ウシュバテソーロが不在の混戦。2022年1月の新馬V以来のコンビ復活に「ものすごく首が太くなってダート馬らしくなった」と成長を感じ取り強気に攻めた。「できれば3番手、あわよくば2番手までをイメージして。流れも相当遅かったので、直線は待たずにスパートしました」と正攻法での快勝に胸を張った。

「お兄さん(キングズガード)と同じ(藤岡)佑介で重賞を勝ててうれしい。この後は夏休み。今後は海外も含めて考えていきたい」と寺島調教師。成長を続ける砂の王者の夢は果てしない。 (内海裕介)

■キングズソード 父シニスターミニスター、母キングスベリー、母の父キングヘイロー。鹿毛の牡5歳。栗東・寺島良厩舎所属。北海道浦河町・日進牧場の生産馬で、馬主は㈱ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン。戦績17戦8勝(うち地方4戦2勝)。獲得賞金3億1449万1000円(うち地方1億9300円)。重賞は2023年JpnⅠ・JBCクラシックに次ぐ2勝目。帝王賞は寺島良調教師、藤岡佑介騎手ともに初勝利。馬名の意味は「王の剣」。