オランダとの壮絶な打ち合いを制したオーストリア グループDを大逆転首位通過

AI要約

オランダ代表とオーストリア代表が激突するグループDの第3戦。オーストリアが3-2でオランダを撃破し、首位通過を決めた。

オーストリアは最終節に優勝し、オランダは3位で終える結果となった。

試合展開や得点者、ラインナップなど詳細な情報が記事に含まれている。

オランダとの壮絶な打ち合いを制したオーストリア グループDを大逆転首位通過

グループD・第3戦

オランダ 2-3 オーストリア

すでにポーランド代表のグループステージ敗退が決定しているグループD。最終節では、ここまで1勝1分(勝ち点4)の首位オランダ代表と1勝1敗(勝ち点3)の3位オーストリア代表が激突した。

すでにグループステージを戦い終えたグループAとグループBの3位が勝ち点3以下で終えているため、ノックアウトステージ進出が決まっているオランダ。首位突破へ向けて、前節のフランス戦からスタメンを3名変更した。DFルシャレル・ヘールトロイダ、MFヨエイ・フェールマン、FWドニエル・マレンが名を連ねている。

一方、引き分け以上でグループステージの自力突破が決まるオーストリア。こちらはポーランドを撃破した前節から4名を変更し、DFマクシミリアン・ウーバー、DFアレクサンダー・プラス、MFロマーノ・シュミット、MFパトリック・ヴィマーがスタメン入りを果たした。本来は1つ前の左サイドハーフを主戦場とするプラスの左サイドバック起用がどう出るか見ものだ。

オーストリアボールでキックオフされた試合は、開始早々にスコアが動いた。立ち上がりからボールを保持していたオーストリア。サイドを起点に何度かオランダ陣内へ攻め入ると、6分、プラスの左クロスに対してスライディングをしたドニエル・マレンがクリアし損ねる。ボールはそのままオランダゴールに突き刺さり、思わぬ形でオーストリアが先制した。

失点後も、オーストリアのハイプレスや無理をしないビルドアップなどに苦戦を強いられ、なかなかギアが上がらないオランダ。23分にマレンがDFラインの背後への抜け出しから決定機を迎えるが、シュートは枠を捉えきれなかった。

たまらずオランダのロナルド・クーマン監督が動いた。35分、フェールマンに替えて、これまでの2試合ではスタメン出場していた神童シャビ・シモンズを投入。試合の主導権を握り返そうとするが、そう簡単には流れは変わらない。オーストリアがこのまま1点リードしてハーフタイムを迎えている。

後半に入ると、ハーフタイムでうまく気持ちを切り替えることができたのか、オランダが立ち上がり早々に決定機を迎える。47分、カウンターを仕掛けるオランダは、シモンズがドリブルで中央突破。自陣から相手のペナルティアーク付近まで一気に駆け上がり、ペナルティエリア左へ走り込んでいたコーディ・ガクポへパスを通す。ガクポは内側へトラップし、相手DFの体制を崩すと、冷静にゴール右へ流し込んだ。

早い時間帯に試合を振り出しに戻したことで、後半はややオランダペースで進んでいく。ただ、オーストリアもチャンスを見逃さない。59分、スルーパスからフロリアン・グリリッチュがエリア内の左ポケットへ侵入。身体を投げ出しながら中へ折り返すと、最後はシュミットがダイビングヘッドで合わせた。オーストリアが勝ち越しに成功したのだ。

その後、75分にメンフィス・デパイのゴールでオランダが追いつけば、80分にルセル・ザビツァーのゴールでオーストリアが再び勝ち越す激しい撃ち合いに。両チームが一進一退の攻防を繰り広げ、最後まで息を呑む展開が続いたが、試合はこのまま終了し、オーストリアが3-2でオランダを撃破した。

同時刻に行われた試合で、フランスとポーランドが1-1のドローに終わったため、勝ち点6に伸ばしたオーストリアが大逆転で首位通過を決めている。一方、敗れたオランダは3位でグループステージを終えることとなった。

[スコア]

オランダ 2-3 オーストリア

[得点者]

オランダ

47分 コーディ・ガクポ

75分 メンフィス・デパイ

オーストリア

6分 OG

59分 ロマーノ・シュミット

80分 マルセル・ザビツァー

[ラインナップ]

オランダ

監督:ロナルド・クーマン

GK

バルト・フェルブルッヘン(ブライトン)

DF

ルシャレル・ヘールトロイダ(フェイエノールト)

ステファン・デ・フライ(インテル)

フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール)

ナタン・アケ(マンチェスター・シティ)

MF

タイアニ・ラインデルス(ミラン)

イェルディ・スハウテン(PSV)

ヨエイ・フェールマン(PSV)

FW

ドニエル・マレン(ドルトムント)

メンフィス・デパイ(アトレティコ・マドリード)

コーディ・ガクポ(リヴァプール)

交代出場・退場

35分 ヨエイ・フェールマン→シャビ・シモンズ(ライプツィヒ)

65分 ナタン・アケ→ミッキー・ファン・デ・フェン(トッテナム)

65分 タイアニ・ラインデルス→ジョルジニオ・ワイナルドゥム(アル・イテファク)

72分 ドニエル・マレン→ボウト・ベグホルスト(ホッフェンハイム)

オーストリア

監督:ラルフ・ラングニック

GK

パトリック・ペンツ(ブレンビー)

DF

シュテファン・ポッシュ(ボローニャ)

マクシミリアン・ウーバー(ボルシアMG)

フィリップ・ラインハート(フライブルク)

アレクサンダー・プラス(シュトルム・グラーツ)

MF

ニコラス・ザイヴァルト(ライプツィヒ)

フロリアン・グリリッチュ(ホッフェンハイム)

パトリック・ヴィマー(ヴォルフスブルク)

マルセル・ザビツァー(ドルトムント)

ロマーノ・シュミット(ブレーメン)

FW

マルコ・アルナウトビッチ(インテル)

[交代出場・退場]

62分 フィリップ・ラインハート→レオポルト・ケルフェルト(ラピド・ウィーン)

62分 フロリアン・グリリッチュ→→コンラッド・ライマー(バイエルン)

62分 パトリック・ヴィマー→クリストフ・バウムガルトナー(ライプツィヒ)

78分 マルコ・アルナウトビッチ→ミヒャエル・グレゴリッチュ(アウクスブルク)

90+2分 ロマーノ・シュミット→アンドレアス・ヴァイマン(WBA)