ソフトバンク・ドラ3広瀬隆太がプロ1号、初スタメン笹川吉康が初安打…若手躍動で40勝一番乗り
ソフトバンクは40勝目を挙げる試合で、若手選手が活躍し勝利をもたらした。
プロ初アーチを含む2ランホームランで広瀬隆太が活躍し、チームを先制に導いた。
小久保監督は若手選手の活躍を称賛し、チームに新たな活気をもたらすと述べた。
ソフトバンク2―0阪神（14日）――ソフトバンクが両リーグで40勝に一番乗り。五回、広瀬隆太（慶大）のプロ初アーチとなる2ランで先制し、逃げ切った。阪神は7安打を放つもホームが遠かった。
ソフトバンクは柳田がけがで長期離脱し、4番の山川が5月22日を最後にノーアーチが続くなど、最近は主力打者の不安要素が増えていた。そんな空気をぱっと変えるように、下位打線の若い2人がプロ初安打、プロ初本塁打を放って、勝利を呼び込んだ。
無得点で迎えた五回二死からだった。まずはプロ初スタメンを果たした笹川が、中前打で初安打をマークした。続く打席にはドラフト3位のルーキー広瀬。追い込まれながらも笹川が二盗を決めてチャンスを広げた後、大学時代から得意とする高めの速球を捉えると、打球は左翼テラス席へ飛び込んだ。
広瀬が「今までで一番うれしかった」という本塁打は、プロ初アーチの決勝2ランとなった。「ここからがスタート」という笹川らと共に本拠地で初めてのお立ち台に上がり、祝福の歓声を味わった。
広瀬は東京六大学野球で通算20本塁打を放った右の大砲候補。この日の一発に、小久保監督は「彼らしい高めのさばき。課題は多いが、守備含めてよくやっている」とたたえた。2021年にドラフト2位で入団した笹川も、柳田がつけていた背番号44を引き継ぐ左の大砲候補だ。二軍監督時代から期待を寄せてきた指揮官は「急に伸びた」と成長スピードに目を見張る。
若い力の躍動は、チームに新たな効果をもたらしてくれそうだ。（平島さおり）
ソフトバンク・小久保監督「今日は若い力の活躍で勝てました」
