【大学選手権】“ノーサイン野球”国立・和歌山大8強ならず 大原弘監督「ホームが遠かった」

AI要約

和歌山大は1点差で国立大の8強進出を逃し、島龍成投手と松田遼太捕手のバッテリー中心に投手戦を展開。

大原監督は得点できなかったことを振り返り、走者を生かせなかった自主性重視の野球と初球に動きがなかったことを悔やんだ。

指揮官は全国2勝を逃してもチーム作りを重視し、新たな目標をチームと共に話し合い、秋の明治神宮での挑戦を目指すと述べた。

【大学選手権】“ノーサイン野球”国立・和歌山大8強ならず 大原弘監督「ホームが遠かった」

◆第73回全日本大学野球選手権大会▽2回戦 東日本国際大1―0和歌山大(12日・東京ドーム)

 和歌山大が1点に泣き、昨年の鹿屋体育大に続く国立大の8強進出を逃した。

 島龍成投手(4年)―松田遼太捕手(4年)の履正社出身バッテリーを中心に投手戦を展開したが、得点を奪えず大原弘監督は「ホームが遠かったですね。チャンスはそんなにないと分かっていたので、もうちょっと積極的に仕掛けて欲しかった」と振り返った。

 選手の自主性を重んじる“ノーサイン野球”。6回無死一塁では、2球目のエンドランがライナーゲッツーとなるなど、走者を生かせなかった。大原監督は「どうしてもチームはまじめな子が多いので、1つ待ってしまう。アイコンタクトとか、あそこ(6回)も仕掛けるという確認は取ってたみたいですけど、そのタイミングが。こういうゲームになると先攻ですからね、先に先にいかないと。そこがタイミングが合わなかったのかなという感じですね」と初球に動きがなかったことを悔やんだ。

 全国2勝を逃した指揮官は「そこを目標にやってるとチーム作りはできないんで、そのもう1個先を見越したチーム作りをずっとやってきてる。そういう意味では道半ばで惜しいゲームを落とした。もう1回選手たちとどこを目指してやるのかというのをしっかり話をして、まだ見たことのない秋の明治神宮の景色を、この4回生中心のチームと、もう1回チャレンジします」と話していた。