久保建英がスーパーカーで登場!! 新スパイク“F50”と共に語った進化への思い「この厳しいサッカー界で生き残っていけるように」

AI要約

日本代表MF久保建英(ソシエダ)が新しい『F50』スパイクの発売記念イベントに登場し、スパイクの快適さとスピードについて語った。

久保はスピードを重視したプレースタイルに合わせて、『F50』の軽さやスピード向上を評価し、今後のプレーに反映させる意気込みを示した。

イベントでは若手選手向けのセレクション企画も行われ、久保は自信とミスの克服についてのアドバイスを参加者に伝えた。

久保建英がスーパーカーで登場!! 新スパイク“F50”と共に語った進化への思い「この厳しいサッカー界で生き残っていけるように」

 日本代表MF久保建英(ソシエダ)が北中米W杯アジア2次予選・シリア戦から一夜明けた12日、新たに着用している『F50(エフゴジュウ)』の発売を記念し、千葉市内の高円宮記念JFA夢フィールドで『アディダス フットボール プレゼンツ タケトーク!F50 エディション』に出席した。

 久保は『F50』の由来となったスーパーカーに乗って登場。「新しいスーパーなスパイクの発表ということでそれに相応しい車で登場できて、僕も気持ちが盛り上がっている感じですね。それこそここは普段、僕たちが日本代表で使っていて、普段は遅刻しそうになりながら走って登場するんですが(笑)、今日はそれより速いスピードでスーパーカーで登場ということで気分がいいです」とにこやかに語った。

 久保は11日のシリア戦で62分間プレーし、2ゴールに絡む活躍を見せており、さらに試合翌日にはイベントに登壇。「飛行機の中で寝てリラックスできたので体調は万全です」とアピールし、前日も着用していたスパイクの感触を口にした。

「昨日の試合で履いてきたばかりですけど、まず軽さがすごくあって、さらに成長を感じているスピードの部分でも100%が出せるスパイクになっているので、ただ軽いだけじゃないというのを感じていただければと思います」

 『F50』はスピードプレーヤーを主な着用対象としたスパイク。久保自身も近年、スプリントを始めとする走力向上に力を入れて取り組んできており、日本代表やラ・リーガでも背後への抜け出しやプレッシングの迫力で成長を示している。このスパイクはそうしたプレースタイルにも前向きに活かされるという手応えがあるようだ。

「今現在のサッカーはトレンドが変わってきていて、スピード、能力重視のサッカーになってきていると思う。あまり技術が追いつかない選手でもスピードがあれば戦っていける反面、僕のように技術中心で頑張ってきた選手もスピードを求められている。僕もトレーニングの内容を変化させてきたし、いまは一番重要視されているのがスピードだと思うので、F50の力を借りて僕もこの厳しいサッカー界で生き残っていけるように頑張っていきたいと思います」

 またこの日のイベントではスピード自慢のU-16年代の選手が集まったセレクション企画「THE FAST」も実施。通過した選手は海外クラブへの練習参加ができる「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」へのチャンスが得られるとあり、野心を持った高校生が集まった。

 久保のトークセッションでは質問コーナーも設けられ、青森山田高のFW斉藤雅人から「どうしたら自分に自信を持ってプレーできますか」という問いが向けられた。対して久保は「サッカーに関しては自信がなかったことがないので難しいけど、自分が自信を持ってプレーしないと100%は出せない。100%かどうかは指導者やスカウト、ファン・サポーターはわからないので、いかに自信を持って100%を出すことが大事だと思います」と自身の体験を踏まえて答えた。

 さらに続けて「スカウトの方がこっそり見ているかもしれないし、いつどこでどんなチャンスが転がっているかわからない。いつ何時も自分の100%を出せるように。過信はしてはいけないけど、自信は自分でしか得ることができないので、僕はメンタル面どうこう言うのは好きじゃないけど、今までやってきたことを信じて練習や試合に取り組んでほしいと思います」とメッセージを送った。

 尚志高DF中村一平からの「試合中にミスをしてしまった時の気持ちの立て直し方を教えてください」という質問には「僕が試合中にミスをしてしまった時にやるのは同じプレーにトライしてみること」と実用的なアドバイス。「ミスは頭に残りがちなのであえて同じプレーをすることで成功体験を自分に植え付けるのは自分でもやっています。ミスしたままだと他のプレーにも影響が出るし、その気持ちはわかるので、コントロールミスをしたら同じようなコントロールをするボールを要求したり、縦パスをミスしたら同じ縦パスを狙ってみたりということを意識しています」と話すと、他の選手たちも興味深そうに頷いていた。

 最後に久保は育成年代の選手たちに向けて「僕みたいな前目の選手、僕みたいになりたい選手はスパイクから真似をしてもらえれば。何事も形からと言いますし、もしかしたら近い将来代表で一緒になることもあるかもしれないので、ぜひそういった選手に履いていただきたい」とPR。来季に向けては「今回アディダスさんがF50に進化させたということで、僕も来季は一段階進化したプレーを披露していければと思います」と決意を語った。