森保ジャパン 非対称3バックが攻撃陣生かした!左SB伊藤押し上げ→鎌田&敬斗連係◎

AI要約

日本代表がW杯アジア2次予選でミャンマーを5-0で破り、攻撃的な3バック布陣を採用した試合を通じて、選手の特性が最大限に活かされた。

左右の非対称性がデータスタジアムのプレー位置に現れ、中村や鎌田などの選手が目立った活躍を見せた。

日本は前回の対戦と比較してボール保持率はほぼ同じだったが、シュート数やボール保持位置などに変化が見られ、チームの成長が感じられる結果となった。

森保ジャパン 非対称3バックが攻撃陣生かした!左SB伊藤押し上げ→鎌田&敬斗連係◎

 ◇W杯アジア2次予選B組 日本5―0ミャンマー(2024年6月7日 ヤンゴン)

 【データスタジアム】26年W杯アジア2次予選を戦う日本代表は7日、5―0で勝利した敵地ミャンマーから帰国した。B組首位通過を決めた同戦では、第2次森保ジャパンで初めて「攻撃的3バック」を試合開始から採用。MF中村敬斗(23=Sランス)やMF鎌田大地(27=ラツィオ)の強みが生かされる布陣となった。

 選手の特性を生かした左右の非対称性が、「データスタジアム」の平均プレー位置に表れた。最も外側のウイングバックの先発は左が攻撃的な中村、右が守備的な菅原。必然的に左からの攻撃が多くなった。中村は従来の3トップ左より低い位置ながらも2得点を挙げ、チーム最多のドリブル11回(成功6)。3バック左の伊藤は組み立てで右の橋岡より高い位置を取り、一時的に4バックに近い形でバランスを保った。

 中盤の左側では、所属のラツィオで3バック布陣に慣れている鎌田が本領を発揮した。特に前半は旗手とたびたび前後を入れ替わるなど自在に動き、同17分に中村の先制点をアシスト。後半7分にも右寄りに動き華麗なダイレクトパスで鈴木唯の初シュートをお膳立てするなど、チーム最多のラストパス5本と好機をつくり続けた。

 日本は昨年11月のホーム戦も、4バック布陣で同じミャンマーに同スコアで勝利した。両試合の基本スタッツ比較では、ボール保持率は70%前後でほぼ同じ。一方でシュートは37本から20本、パス数やクロス数も減った。ボール保持位置は、アタッキングサード(AT=ピッチを3分割した敵陣側)が47%→23%とほぼ半減。慣れた布陣で一方的に攻め続けた前回と比べると、全体の習熟度はこれからといえる。(記録課・矢吹 大祐)

 ▽日本―ミャンマー戦VTR 日本が5得点で大勝した。前半17分に鎌田のパスに抜け出した中村が、左から切れ込んで先制弾。同34分に堂安がこぼれ球を押し込んだ。後半は小川が30分、38分に立て続けにゴール。中村もアディショナルタイムに右足ミドルを沈め、2得点をマークした。既に進出を決めている9月開幕の最終予選に向け、森保監督は試合開始から新戦術「攻撃的3バック」をテスト。攻守で一定の成果を収め、不戦勝を含む5戦全勝でB組首位通過が決まった。