新怪物と大谷翔平の物語原点は6年前 15歳だったスキーンズ少年を後押しした「クールな一日」とは

AI要約

大谷翔平投手が怪物対決で15号2ランを放ち、再出発の一発となった。

15歳のスキーンズ少年がエンゼルスの本拠地初登板で大谷のパーフェクト投球を目撃し、二刀流挑戦を後押しした。

若手有望株との対戦で刺激を受ける大谷が進化を続ける姿が見られる。

新怪物と大谷翔平の物語原点は6年前 15歳だったスキーンズ少年を後押しした「クールな一日」とは

◆米大リーグ パイレーツ10―6ドジャース(5日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が「怪物対決」で豪快な15号2ランを放った。5日(日本時間6日)の敵地・パイレーツ戦に「2番・DH」でフル出場。3回に昨年のドラフト全体1位のP・スキーンズ投手(22)の100・1マイル(約161・1キロ)を中越えへ運んだ。100マイル超を本塁打にしたのはキャリア初。4日(同5日)に元通訳の水原一平被告(39)が有罪を認め、「前に進む」と声明を出した大谷にとって、再出発の一発となった。

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 2人の物語の始まりは6年前まで遡る。18年4月8日(同9日)。15歳だったスキーンズ少年は高校の野球部を通じてチケットを入手し、エンゼルスに入団した大谷の本拠地初登板を生観戦した。「彼は7回までパーフェクトの投球をしていた。クールな一日だったよ」。この時の経験が二刀流挑戦を後押しした。

 プロでは捕手(打者)を捨て、投手一本に絞った怪物ルーキー。だが、この日の試合後、大谷から「ぜひ打席に立ってほしいなと思います、彼に」と“挑戦状”を受けたことを伝え聞くと「なんてこった! (来年の)キャンプで(二刀流の練習を)やってみようかな」と笑い、「でも、今の自分で十分幸せだ」とかみ締めた。

 前日4日(同5日)にはスキーンズと同じ22歳の剛腕新人・ジョーンズと対戦した大谷。「いい選手がどんどん入れ替わりで出てくるので。そのスピードはすごい速いなと毎年感じますね」。若手有望株からもらう刺激もまた、進化につながっていくだろう。