「悪魔の証明」フェルマーの最終定理に挑み、「世界中の数学者」を驚かせる貢献をした日本人たちがいた…!

AI要約

フェルマーの最終定理は、数学者たちが350年にわたって挑戦してきた難問で、17世紀にフランスの数学者ピエール・ド・フェルマーによって提唱されました。

1995年になってつい最近になってようやく証明されたこの定理は、多くの数学者たちが挑戦し、諦めてきた難題でした。

マンガ『神にホムラを―最終定理の証明方法―』では、若き数学者と数学の天才が難題に挑む姿が描かれ、数学の世界における熱い闘いが描かれています。

「悪魔の証明」フェルマーの最終定理に挑み、「世界中の数学者」を驚かせる貢献をした日本人たちがいた…!

数学が好きではなくても、「フェルマーの最終定理」という名前は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。いま、フェルマーの最終定理を扱ったマンガ『神にホムラを―最終定理の証明方法―』がコミックDAYSで連載しています。若き数学者「アンディー・ホムラ」と、数学の天才「ラマ」が人生を賭けてこの難題を証明しようと奮闘する姿は、読み応え抜群です。

実に350年、世界中の数学者たちが挑戦してきたこの難題。実は2人の日本人が大きく証明に貢献したことをご存知ですか?

なぜ何百年も解決されなかったのか、2人の日本人がどのように解決に貢献したのか、東大生ライターの永田耕作さんに解説いただきます。

世の中には様々な定理があります。昔から、世界中の数学者たちは数々の難解な問題に挑戦し、多くの大発見を成し遂げてきました。物語の世界でも、数多くの伝説や逸話が語り継がれています。

そんな数学の定理の中には、何百年にもわたって解決されなかった難問も存在します。その中で一番代表的なものが、今回紹介する「フェルマーの最終定理」です。

nが3以上の自然数のとき

x^n+y^n= z^n

を満たす自然数 (x,y,z) の組は存在しない。

フェルマーの最終定理は、17世紀にフランスの数学者ピエール・ド・フェルマーによって提唱されたものです。17世紀というと日本は江戸時代初期であり、大坂が「天下の台所」と呼ばれていたような時代です。世界では、イギリスでピューリタン革命が起こったり、ヨーロッパ各国で三十年戦争と呼ばれる最大の宗教戦争が行われたりしました。

皆さんは、この定理がいつ最終的に証明されたかを知っていますか?

こんな大昔に提唱された定理が、最終的に証明されたのはなんと1995年10月7日。つい30年ほど前のことなのです。それまでに何人もの数学者がこの証明に挑戦しては壁にぶつかり、諦めてきました。

人の一生の何倍もの期間をかけて証明されたこの「フェルマーの最終定理」。果たしてどのようなものなのか。そしていかにして証明されたのか。今回は数学の勉強というよりは、数学者たちの作った壮大な物語に入り込む気持ちで読んでいただけると幸いです。