リウマチの出やすい部位

AI要約

リウマチは関節の滑膜に炎症を引き起こす病気であり、手の指や手首、ひじやひざ、肩など様々な関節に症状が現れやすい。

リウマチの症状としては腫れや痛み、こわばり、関節の変形や機能障害が起こる可能性があり、日常生活に大きな影響を及ぼすことがある。

膝関節の内外への変形や左右への変形、波形膝など特定の状態もリウマチによって引き起こされる可能性がある。

リウマチの出やすい部位

 リウマチは主に関節に症状が現れる疾患です。このコラムでは、リウマチの症状が特に出やすい部位について詳しく解説します。リウマチを理解することで早期発見や適切な治療の一助となるでしょう。

 リウマチは関節の滑膜に炎症を引き起こす病気であり、滑膜がある関節ならどこにでも症状が現れる可能性が高いです。

 滑膜とは、関節を覆う膜で、関節液を分泌し、関節の滑らかな動きを助ける役割を果たしています。リウマチによってこの滑膜が炎症を起こすと、関節全体に影響が及び、腫れや痛み、機能障害が生じます。

 このため、滑膜が存在する関節であれば、どこにでもリウマチの症状が出る可能性があるのです。ほっておくのは得策ではありません。

 ・手の指(第二・第三関節)や手首

 リウマチは、特に手の指や手首に症状が現れやすいです。具体的には、第二関節(中手指節関節)や第三関節(指間関節)が炎症を起こしやすいです。

 腫れ、痛み、こわばりを伴うことが多く、日常生活に支障を来すことがあります。朝起きた時に手指がこわばる、物を握りにくいといった症状が見られることも多いです。

 ・ひじ、ひざ、肩の大きな関節

 リウマチの症状は、ひじ、ひざ、肩といった大きな関節にも現れます。これらの関節に炎症が起こると、腫れや痛み、熱感が生じることがあります。

 特にひざ関節に症状が出ると、歩行が困難になることがあります。また、肩関節の炎症は腕の動きを制限し、肩こりや肩の痛みを伴うことが多いです。

 ひざ関節の髄膜が炎症を起こすと、腫れや痛みが生じることがよくあります。

 炎症が続くと、関節の変形や運動機能の低下も引き起こされることがあり、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 ・外側へ変形する【内半膝(ないはんしつ)】

 内半膝は、膝が外側へ変形する状態を指します。これは、膝の内側の関節が損傷し、外側に圧力がかかることで生じます。内半膝は歩行時のバランスを崩し、転倒のリスクを高めることがあります。早期に矯正やリハビリを行うことで、進行を防ぎ、症状の軽減を図ることが重要です。

 ・内側へ変形する【外半膝(がいはんしつ)】

 外半膝は、膝が内側へ変形する状態を指します。膝の外側の関節が損傷し、内側に圧力がかかることで生じます。歩行や日常生活の動作に支障を来すことが多く、痛みや不安定感を伴うことが一般的です。治療には物理療法や矯正器具の使用が推奨されます。

 ・左右どちらか一方に変形する【波形膝】

 波形膝は、膝が左右どちらか一方に変形する状態です。片側の膝関節に負担が集中することで起こり、左右の脚のバランスが崩れることが特徴です。歩行時の不安定感や痛みを伴うことが多く、治療には適切なリハビリテーションや物理療法が必要です。