北アルプス・焼岳 山頂付近での緩やかな膨張を示すと考えられる変化は継続 気象庁

AI要約

焼岳の火山活動が中長期的に高まっている可能性について注意喚起

気象庁の報告によると、微小地震の増加や山頂付近の膨張など火山活動の兆候が観測されている

登山時の安全対策や火山活動の異変への警戒が必要

北アルプス・焼岳 山頂付近での緩やかな膨張を示すと考えられる変化は継続 気象庁

焼岳では中長期的に火山活動は高まってきている可能性があるということで、登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメットを着用するなどの安全対策が必要だとしています。

 気象庁によりますと、焼岳の山頂付近の微小な地震は、3月下旬以降増加がみられ、5月下旬以降さらに多い状態となっています。

 山頂付近の噴気の状況に変化は認められないということです。

 GNSS(全球測位衛星システム)による観測では、山頂付近での緩やかな膨張を示すと考えられる変化は継続しています。

 焼岳周辺では数年おきに震度1以上を観測する地震を含む活発な地震活動がみられることから、中長期的に焼岳の火山活動は高まってきている可能性があります。

 今後の火山活動の推移に注意が必要で、山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガス等が噴出する可能性があります。

 登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメットを着用するなどの安全対策を行い、また、噴気地帯にはとどまらないいよう注意喚起をしています。

 また、噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)の予報事項には変更は無いということです。