世界平均気温、13カ月連続で過去最高 通年でも最高更新か=EU機関

AI要約

欧州連合の気象情報機関によると、先月は記録上最も暑い6月であり、世界平均気温が観測史上最高となりました。

今年は人為的な気候変動とエルニーニョ現象により記録的高温となる異常気象が続いており、科学者たちは記録上最も暑い年になる可能性が高いと警告しています。

12カ月間の世界平均気温は産業革命以前の平均気温を大幅に上回り、過去最高を記録したとの報告もあります。

世界平均気温、13カ月連続で過去最高 通年でも最高更新か=EU機関

Kate Abnett

[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」は8日に発表した月報で、先月は記録上最も暑い6月になったと明らかにした。月ごとの世界平均気温が観測史上最高となるのは、これで13カ月連続。

最新データでは、今年は年初から人為的な気候変動とエルニーニョ現象で記録的高温となる異常気象が続いており、一部の科学者は昨年を上回って記録上最も暑い年になる可能性があるとみている。

バークレイ・アースの調査担当科学者ジーク・ハウスファーザー氏は「24年の気温が23年を上回り、1800年代半ばの地球表面温度観測開始以来最も高温の年になる可能性が約95%と推定される」と述べた。

6月までの12カ月間の世界平均気温は産業革命以前の1850─1900年の平均気温を1.64度上回り、過去最高を記録したという。