もんじゅ敷地の研究炉、整備費1500億円規模 原発事故後初の新設

AI要約

JAEAは1500億円の整備費用がかかる研究用原子炉の建設計画を明らかにした。

設置許可申請を年内に行い、完成まで8年程度の見通しとしている。

新設研究炉は、もんじゅ廃止後に政府が決定し、原子力分野の研究拠点と位置づけられている。

もんじゅ敷地の研究炉、整備費1500億円規模 原発事故後初の新設

 高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市、廃炉作業中)の敷地に計画されている研究用原子炉について、日本原子力研究開発機構(JAEA)は7日、整備費用が1500億円規模に上ると明らかにした。全額が国費負担。実現すれば、東京電力福島第一原発事故以降、商用炉を含めて初の新設となる。

 JAEAが文部科学省の専門家部会で示した。原子力規制委員会に設置許可を申請する時期は年内に決める。申請から完成まで8年程度かかる見通しという。

 試験研究炉は、政府が2016年にもんじゅを廃止するにあたり新設方針を決めた。原子力分野の研究や人材育成の拠点と位置づけ、JAEAが京都大や福井大、三菱重工業などと設計を進めている。