米ボーイング宇宙船、打ち上げ ISSへ初の有人試験飛行

AI要約

ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」が初の有人試験飛行を成功させ、国際宇宙ステーション(ISS)への人員輸送に役立てる計画

スターライナーにはNASAの飛行士2人が搭乗し、ISSへの到達を目指しておよそ24時間の飛行を予定

NASAはISSへの安全で信頼性と費用対効果の高いアクセスを目指し、ボーイングやスペースXに宇宙船開発を委託

 【ニューヨーク時事】米航空宇宙大手ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」が5日午前(日本時間同日午後)、南部フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられた。初の有人試験飛行で、米航空宇宙局(NASA)は国際宇宙ステーション(ISS)への人員輸送で民間宇宙船の活用拡大につなげる計画だ。

 スターライナーには今回、NASAの飛行士2人が搭乗。アトラスVロケットを切り離した後、およそ24時間かけてISSに到着する。約1週間滞在して地球に帰還する。

 スターライナーは2019年に初の無人試験飛行を実施。その際はISS到達に失敗したが、22年に成功させた。有人飛行は当初、今年5月に打ち上げる予定だったが、延期を繰り返していた。

 11年のスペースシャトル退役後、NASAは「ISSへの安全で信頼性と費用対効果の高いアクセス」の実現を目指し、ボーイングと米宇宙企業スペースXに宇宙船開発を委託。スペースXの宇宙船「クルードラゴン」は、既にISSへ人員を運んでいる。