強制不妊手術 福岡地裁「国に賠償命令」 聴覚障害ある80代夫婦

AI要約

福岡県内の80代夫婦が旧優生保護法による不妊手術を違憲として国に賠償を求めた裁判で、福岡地裁が手術を違憲と判断し、国に賠償を命じた。

70代の夫婦が50年前に夫が不妊手術を強制された事件で提訴し、夫が亡くなった後も裁判が続いていた。

福岡地裁は国の責任を認めつつ、1人あたり2000万円の損害賠償を命じる判決を下した。

強制不妊手術 福岡地裁「国に賠償命令」 聴覚障害ある80代夫婦

旧優生保護法のもとで不妊手術を強制されたのは憲法違反として福岡県内の80代の夫婦が国に損害賠償を求めていた裁判で、福岡地裁は30日、手術を「違憲」と判断した上で国に賠償を命じました。

この裁判は、ともに聴覚障害がある福岡県に住む70代の夫婦が、障害者に不妊手術を強制した旧優生保護法のもと約50年前に夫が不妊手術を受けさせられたのは憲法違反だとして、国に1人あたり2000万円の損害賠償を求めていたものです。夫は、提訴後2021年に亡くなりました。 30日の判決で福岡地裁は、手術を違憲とした上で、損害賠償についても、国の責任を認めて賠償を命じました。