泉南・中1男子自殺 第三者委が1年4ヵ月の調査を終える 報告書まとめ市長に提出

AI要約

2年前に、大阪府泉南市で当時中学1年生の男子生徒が自殺した問題で、市が設置した第三者委員会が調査報告書をまとめました。

調査結果によると、自殺した生徒は悩みを抱えていたが、適切な支援が受けられなかったことが判明しました。

報告書の内容は近日中に公表される予定です。

泉南・中1男子自殺 第三者委が1年4ヵ月の調査を終える 報告書まとめ市長に提出

 2年前に、大阪府泉南市で当時中学1年生の男子生徒が自殺した問題で、市が設置した第三者委員会がまとめた調査報告書が28日、市長に手渡されました。

 2022年3月、中学1年生だった大阪府泉南市の松波翔さん(当時13歳)が自殺しました。

 市の第三者機関「子どもの権利条例委員会」によりますと、松波さんは小学3年生の頃からほかの児童や教師との関係に悩み、市の教育委員会に相談したものの、解決しなかったということです。

 その後「子どもの権利条例委員会」は市教委が翔さんの死後、4ヵ月にわたって詳細な調査をせずに放置していたと対応を問題視する報告書をまとめていました。

 これを受けて2023年1月、市長が第三者委員会を設置し、約1年4ヵ月にわたる調査のすえ、まとめられた報告書が28日に市長に手渡されました。

 第三者委員会の委員長は報告書について「もう少し早くお伝えできたらよかった。委員会の調査としてやるべきことはやった」と述べています。

 また報告書を受け取った山本優真市長は「報告書をしっかり読み込ませていただき、再発防止策等を出来るだけ早いタイミングで公示できるようにやってまいりたい」と話しました。

 報告書の内容は、31日にも公表される予定です。