横浜・三渓園とインド詩聖の縁、伝えたい サツキ盆栽に「タゴール賞」

AI要約

アジア人初のノーベル文学賞受賞者タゴールが三渓園に滞在した縁を知らせるために、日本とインドの交流を進める市民団体と在日インド人らが協力して、三渓園で「さつき盆栽展」が開催され、タゴール賞が授与された。

タゴール賞は日印女子フォーラムと在日インド人団体が創設し、西ベンガル州の世界文化遺産登録を記念して授与された。タゴールはかつて1916年と1929年に三渓園を訪れており、その関係を伝える狙いもある。

受賞作品は、平和と喜びを表す白と赤の花が咲いたサツキの盆栽で、タゴールのメッセージである平和な世界を願って選ばれた。皐月会とフォーラムの代表は三渓園とタゴールの関係をより多くの人に伝えたいと話している。

横浜・三渓園とインド詩聖の縁、伝えたい サツキ盆栽に「タゴール賞」

 アジア人初のノーベル文学賞を受賞したインドの詩聖タゴール。およそ100年前に来日した際、三渓園(横浜市中区)に滞在した縁を知らせようと、日本と同国の交流を進める市民団体と在日インド人らが協力し、19日に始まった同園の「さつき盆栽展」で「タゴール賞」を授与した。同展は6月2日まで。

 賞を創設したのは、「日印女子フォーラム」と、在日インド人団体「インド(ベンガル)・カルチュラル・アソシエーション・ジャパン」。タゴールが創設した西ベンガル州の大学都市シャンティニケタンが2023年に世界文化遺産に登録されたことを記念し、横浜三渓園皐月(さつき)会会員による同展での賞の授与を決めた。タゴールは1916、29年に三渓園を訪れ滞在しており、そうしたゆかりを知らせる狙いもある。

 受賞したのは、インドで平和の色である白と、喜びを表す赤が混じった花が咲いたサツキの盆栽。皐月会の野中伸恭代表とフォーラムの大場多美子代表は「これを契機に三渓園とタゴールの関係を知ってもらえれば」と話し、受賞作品を選んだビスワス・スワパン・クマルさんは「タゴールのメッセージである平和な世界になることを願った。花々で皆の心を豊かにできれば」と話した。