【静岡県知事選】激戦に敗れた大村慎一 氏ってどんな人?元総務官僚でかつては副知事務める 意外な趣味も

AI要約

静岡県知事選挙で落選した大村慎一氏の経歴や人物像を紹介。

大村氏は元自治省官僚であり、静岡県副知事も務めた経験がある。

大村氏は真面目で「ザ・役人」と称される一方、趣味は卓球やアニメ鑑賞など多彩である。

【静岡県知事選】激戦に敗れた大村慎一 氏ってどんな人?元総務官僚でかつては副知事務める 意外な趣味も

静岡県の川勝平太 前知事が辞職したことに伴う県知事選挙は、開票の結果、前浜松市長の鈴木康友 氏が当選し、元総務官僚で県の副知事も務めた大村慎一 氏は落選という結果となった。敗れた大村氏の経歴や人物像を紹介する。

川勝前知事が電撃的に辞意を表明してから、わずか6日後の4月8日。今回の知事選への立候補を誰よりも早く表明したのが大村慎一 氏だ。

大村氏は1963年8月生まれの60歳。出身は静岡市だが、幼少期は旧舞阪町(現在の浜松市中央区)で過ごしたという。

その後、静岡高校・東京大学経済学部を経て、1987年に旧自治省(現在の総務省)に入省。2009年4月には自治省の大先輩である石川嘉延 知事(当時)のもと、県の総務部長として故郷に“凱旋”した。

直後に石川氏は静岡空港の立ち木問題の責任を取って辞職してしまうが、新たに県の舵取りを担うことになった川勝前知事は2010年1月、大村氏を副知事に抜擢。

このため、選挙戦では川勝前知事の“傀儡”と揶揄する声も散見された。

だが、実態は真逆だ。

実は大村氏は2011年12月、副知事の任期を半分残した状態で退任していて、当時を知る県議会議員や県職員によれば、自らの言動や行動を諫める大村氏を煩わしく思った川勝知事が総務省へと“返してしまった”というのが県庁内の公然の秘密として知られている。

総務省に帰任して以降は消防庁国民保護・防災部長や公務員部長などを歴任。2021年7月からは新型コロナウイルス感染症対策等地方連携総括官として、ワクチン接種の促進に向けて国と地方自治体との調整役として奔走した。

今回の選挙では自民党本部の複数の重鎮議員が陰に陽に大村氏を支えたとされ、これはワクチン接種をめぐる大村氏の行政手腕が評価されたからだと言われている。

座右の銘は、平安初期の仏教僧で天台宗の開祖として知られる最澄が残した「一隅を照らす、是即ち国宝なり」。これは与えられた場所で精一杯力を尽くし、明るく光り輝くことが出来る人こそ、何物にも代えがたい国の宝であるという意味を持つ。

このように真面目一筋で、尊敬する人は「社会の中で人知れず人のために身を尽くして役立とうとする人」との言葉が物語る通り“ザ・役人”の大村氏だが、趣味は卓球と園芸、そして意外なことにアニメ鑑賞だという。「葬送のフリーレン」が好きで、最近では「ちいかわ」にもハマっているそうだ。