西之表市長選 5人目が立候補表明 会社役員の池田氏、馬毛島基地賛成派は3人目

AI要約

鹿児島県西之表市での市長選に立候補する会社役員の池田恵衣子氏が基地整備賛成の立場を示し、福祉・教育の充実や農業振興を課題に挙げた。

他の候補者も馬毛島の基地整備を巡り、賛否を明確にしており、市政への影響が注目されている。

次期市長選には既に複数の候補者が立候補の意向を示しており、市民の関心が高まっている。

西之表市長選 5人目が立候補表明 会社役員の池田氏、馬毛島基地賛成派は3人目

 鹿児島県西之表市の会社役員池田恵衣子氏(69)は25日、南日本新聞の取材に対し、2025年3月の任期満了に伴う同市長選に無所属で立候補する意向を明らかにした。馬毛島で進む自衛隊基地整備について「賛成、反対を言う時期は終わった。(基地を)受け入れた上で市政の充実に専念すべきだ」と賛成の立場を示した。

 基地賛成派としては3人目の立候補表明。「基地整備は国策で、世界情勢を見ても必要」とする一方、「工事関係者の急増により、家賃の高騰、駐車場や既存業者の人手不足を招いている。国や県と交渉し、解決を目指す」と述べた。

 このほか、看護師、介護士、保育士といった専門職育成による福祉・教育の充実、交通手段の確保をはじめとするインフラ整備、1次産業の振興を課題に挙げる。「特に農業は基地整備の恩恵を受けていない」と指摘。台風に強い作物づくりや、農水産物のブランド強化を進めたい考えだ。

 中種子町野間出身。津田塾大学卒業後、西之表市で暮らし、種子島と屋久島で約20年間、ホームセンターを経営した。その後、鹿児島市に転出したが、今年2月に帰郷した。

 次期市長選には、ほかに4人が立候補の意向を明らかにしている。馬毛島の基地整備を巡り、現職の八板俊輔氏(70)が賛否を明言していない一方、市議の杉為昭氏(57)と元市議の浜上幸十氏(74)が賛成、医師の三宅公人氏(71)は反対を掲げる。