クマ被害の山林から男性搬送 県人か 野生動物とみられる傷も
秋田県鹿角市の山林で行方不明になっていた男性が運び出されました。男性は死亡しており、野生動物による傷があったとみられています。
男性が行方不明になった時に警察官2人がクマに襲われ、けがをしました。5日間の捜索の結果、男性が運び出されることとなりました。
現場周辺は入山禁止になっており、クマの危険性が高いため警察と鹿角市は強く立ち入らないように呼びかけています。
![クマ被害の山林から男性搬送 県人か 野生動物とみられる傷も](/img/article/20240522/664dace932f1d.jpg)
三戸町の男性が行方不明になり警察官2人がクマに襲われた秋田県鹿角市の山林から倒れていた男性が運び出されました。
★秋田放送 田村誉主在アナウンサー
「現場の上空からの映像です。作業中の車両4台がいま林道を走っています」
現場は秋田県との県境にある十和田湖からほど近い場所に広がる秋田県鹿角市十和田大湯の山林です。この山林にタケノコ採りに来た三戸町の64歳の男性が15日から行方不明となっていて、その男性とみられる人の搬送にあたっていた警察官2人が相次いでクマに襲われけがをしました。
★秋田放送 土屋弘樹 記者
「警察官がクマに襲われてから5日目。倒れていた男性がようやく運び出されました」
まだ近くにクマがいるおそれがあったため警察や鹿角市は重機で山の斜面を掘削して現場にたどり着ききょう午後1時前に男性を運び出しました。男性は死亡していて、秋田県によりますと野生動物によるものとみられる傷があったということです。警察が男性の身元と死因を調べています。現場周辺は人に積極的に攻撃してくる危険性の高いクマがいるとして入山禁止になっていて、秋田県は絶対に立ち入らないよう強く呼びかけています。