栽培法や味、調理法までライブ配信で答えます 名護市の農家ら、野菜販売を実証実験

AI要約

名護スマートシティ推進協議会がライブコマース実証実験を実施。名護産の野菜を生出演者が視聴者に紹介し、10セットが売れた。

比嘉さんと荘司さんが夏野菜やスイートコーンを出品。スマホカメラで説明し、消費者の反応をダイレクトに感じた。

NTT西日本沖縄支店が協力し、次回も開催を決定。名護の魅力ある食材を活用した取り組みが期待される。

栽培法や味、調理法までライブ配信で答えます 名護市の農家ら、野菜販売を実証実験

 【名護】名護スマートシティ推進協議会は12日、インターネット上で映像を配信しながら商品を売る「ライブコマース(フーブ)」実証実験を名護市のなごアグリパークで実施した。名護産農産物の知名度アップや販路拡大を狙った取り組み。同市内の農家、比嘉太嗣さん(30)と荘司幸一郎さん(39)の2人が生出演し、自ら育てた野菜を視聴者に紹介した。(北部報道部・下地広也)

 比嘉さんは「ゴーヤー(4本)とトマト(5~10玉)が入った夏野菜」、荘司さんが「スイートコーン(3キロ)」を出品した。

 2人は、スマートフォンのカメラに向かって、栽培のこだわり、味や栄養価、お勧めの調理法などを説明し、視聴者からの質問にも答えた。

 ライブ配信は約40分、10セットが売れた。営業職の経験がある比嘉さんは「消費者の反応がダイレクトに返ってくるのがいい」と満足した様子。「顧客と売り上げを増やすため、これからもさまざまな手段を試していきたい」と意気込む。

 県産スイートコーンの魅力を伝えた荘司さんは「取れたては、とっても甘い」とPR。「次回があるなら、うちの主力作物のアップルバナナを売り込みたい」と話した。

 配信は、NTT西日本沖縄支店が協力した。同支店ビジネス営業部の山根卓郎課長は「実証実験の反響を見て、次回開催を決める。名護の魅力ある食材はまだまだある。可能なら、月1回のペースでやってみたい」と語った。