将棋の名人戦第4局 藤井聡太八冠は初防衛を持ち越し 湯のまち別府が “将棋熱” で沸く

AI要約

将棋の名人戦第4局が19日までの2日間、大分県別府市で行われました。藤井聡太八冠の初防衛は持ち越しとなりましたが、泉都は大いににぎわいをみせました。

藤井名人と豊島九段の対局が注目を集め、豊島九段が初防衛をかけて気勢を上げていました。

勝負の行方に加え、藤井名人が選んだ勝負めしや検分の様子など、対局の舞台裏も多くのファンを楽しませました。

将棋の名人戦第4局 藤井聡太八冠は初防衛を持ち越し 湯のまち別府が “将棋熱” で沸く

将棋の名人戦第4局が19日までの2日間、大分県別府市で行われました。白熱した対局の結果、藤井聡太八冠の初防衛は持ち越しとなりましたが、勝負めしをはじめ、週末の泉都は大いににぎわいをみせました。

別府市を舞台に行われた将棋の名人戦七番勝負の第4局。ここまで3連勝の藤井名人が初防衛を決めるか、それとも豊島九段が一矢報いるか注目の一戦となりました。

大一番を前に2人が訪れたのは「海地獄」。熱泉をバックにリラックスした表情を見せていました。

対局会場を事前に確認する「検分」ではー。

(藤井聡太名人)「ペットボトルのお水ですが、今2本置いていただいてますけど、あしたは1本で大丈夫です」

前夜祭では、防衛がかかる大事な対局に向けて、藤井名人が意気込みを語りました。

(藤井聡太名人)「温泉で疲れを癒やしつつ、2日間集中して対局に臨みたい」

そして、いよいよ迎えた対局。豊島九段の先手で始まりました。勝負の行方もさることながら、話題となったのが「勝負めし」。藤井名人は全38種類の中からメニューを選びました。店に向かうと、さっそく反響があったようです。

■問い合わせが殺到

(「冠地鶏のかさね重」を提供 銀ノ塔・山口慎市代表)「光栄なことですし、大変喜ばしい。結構、問い合わせが多かったですよ。電話が40~50件ぐらいあった」

(客)「藤井さんが来てますよね。ここ選んだんですか?そうなんだ」「すごいですね、話を聞いてちょっと味が変わってきました」

(「地獄蒸しプリン」を提供 岡本屋・岩瀬伸子若女将)「2人から指名があって、もう泣ける。これを機会にいろんなところからお客が来てくれたら」

対局は豊島九段が徐々に、形勢有利となり、95手目を受けて藤井名人が投了。藤井名人のタイトル初防衛は持ち越しにー。第5局は今月26日から北海道紋別市で行われます。

(藤井聡太名人)「どんどん悪くなってしまったので、工夫が必要だった。またすぐにあるので、気持ちを切り替えてがんばりたい」

激しい攻防を最後まで見守ったファンはー。

(将棋ファン)「必死の思いが伝わってきたのですごく感動した」「藤井聡太さん負けたけど、これでシリーズがおもしろくなった。大分で決めるのもありかなと思ったけど、豊島さんも意地を見せた」「楽しかったです。女流棋士になれたらいいと思う」

別府市で71年ぶりに開催された名人戦。将棋熱の高まりとともに、泉都の魅力発信にも追い風となりそうです。