<独自>知床・観光船事故 「以前から注意報なら出航」 運航会社社長、天候悪化の恐れ認識か

AI要約

オホーツク管内斜里町の知床半島沖で小型観光船が沈没し、20人が死亡、6人が行方不明になった事故。運航会社社長が業務上過失致死の疑いで逮捕され、天候の悪化を認識しながら出航を決定したとされている。

捜査関係者によると、桂田容疑者は注意報が出されたが、以前から注意報なら船を出していたと供述。また、船長との条件付き運航で海が荒れたら引き返すことを確認していたと主張。

桂田容疑者は容疑を否認し、事故の原因や責任について議論が続いている。

<独自>知床・観光船事故 「以前から注意報なら出航」 運航会社社長、天候悪化の恐れ認識か

 【斜里】オホーツク管内斜里町の知床半島沖で2022年4月、小型観光船が沈没し、乗客乗員20人が死亡、6人が行方不明になった事故で、業務上過失致死などの疑いで逮捕された運航会社社長の桂田精一容疑者(61)が「波浪と強風の注意報が出されたのは出航前に分かっていたが、以前から注意報であれば船を出していた」と供述していることが20日、捜査関係者への取材で分かった。第1管区海上保安本部(小樽)は、同容疑者が天候悪化の恐れがあることを認識しながら、出航を判断したとみて調べている。

 捜査関係者によると、桂田容疑者は「船長とは海が荒れたら引き返す『条件付き運航』で出航を確認した。船長判断で戻ってくると思っていた」とも供述し、容疑を否認している。