台風14号から変わる熱帯低気圧や“秋雨前線”の影響で東北から九州にかけて“警報級大雨”の恐れ【大雨情報・今後の雨と風のシミュレーション・20日午後8時更新】
東北地方と北陸地方では低気圧や前線による激しい雨が続いており、土砂災害や洪水に厳重に警戒が必要です。
さらに、21日に日本海で新たな低気圧が発生し、雷を伴った局地的な大雨が予想されています。
台風14号から変わった温帯低気圧も影響を及ぼし、22日には広い範囲で警報級の大雨が予想されています。
低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となっていて、東北地方や北陸地方では雷を伴って激しい雨が降っているところがあります。
気象庁は、東北地方と北陸地方では21日にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼び掛けています。
気象庁によりますと、前線を伴った低気圧が北海道の南東の海上を東に進んでいて、低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっているということです。前線に近い東北地方や北陸地方では、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となっている所があります。
また、20日夜に前線上の日本海西部で新たに低気圧が発生し、21日にかけて日本海を東に進む見込みで、低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、東北地方や北陸地方では21日にかけて、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所があるとしています。前線に近い九州北部地方でも雷を伴った非常に激しい雨が降って、大雨になるおそれがあるということです。
さらに22日は、台風14号から変わった温帯低気圧が発達しながら日本海から三陸沖に進み、東北地方から西日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となって、警報級の大雨となるおそれがあるということです。
■雨の予想
▽21日午後6時までに予想される24時間降水量（多い所）
東北地方 120ミリ
北陸地方 120ミリ
九州北部地方 180ミリ
▽22日午後6時までに予想される24時間降水量（多い所）
東北地方 150ミリ
北陸地方 120ミリ
東海地方 150ミリ
近畿地方 200ミリ
四国地方 200ミリ
九州北部地方 150ミリ
■風の予想
▽21日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
九州北部地方 20メートル（30メートル）
▽22日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
九州北部地方 20メートル（30メートル）
北陸地方 23メートル（35メートル）
■防災事項
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。ひょうが降るおそれもありますので、農作物や農業施設の管理に注意してください。
