蔵出米の販売開始「相場より値打ち」年間予約なら価格安定 JAぎふ管内生産のハツシモ

AI要約

ぎふ農業協同組合は、今年産の蔵出米の販売を開始し、安定した価格で購入できる機会を提供している。

直販システムを通じて、生産者から直接消費者へコメを届けており、今年から精米も加わった。

昨年産の蔵出米は予約時の価格で安定して供給され、今年産の価格は900円値上がりしたが、相場に比べて妥当な価格として位置付けられている。

蔵出米の販売開始「相場より値打ち」年間予約なら価格安定 JAぎふ管内生産のハツシモ

 ぎふ農業協同組合(JAぎふ)は19日、管内で生産されたハツシモを倉庫から直販する、今年産の「蔵出米」の販売を開始すると発表した。コメ不足の影響から新米の価格高騰が懸念される中、年間予約することで固定価格で安定して購入できる利点がある。

 米店などを経由せず、生産者から預かったコメを直接、消費者へ届ける仕組みで、10年前から毎年販売。JAの貯蔵庫で預かり、鮮度を保つ。ラインアップは10キロ、20キロ、30キロから選択でき、今年から玄米に加えて精米の10キロも加わった。

 今年産は玄米10キロ当たりで4400円(税込み)。昨年産と比べて900円値上がりしたが、流通経費を抑えたことで「世間の相場と比べれば値打ち」と担当者は話す。

 管内では7月中旬ごろから産直店などで品薄の状態が続いた一方で、昨年産の蔵出米は、予約時の価格のまま安定して供給できた。岩佐哲司代表理事組合長は「売るコメがなく、じくじたる思いだった。1年間安心して、コメがある状況で生活してもらいたい」と話した。

 JAぎふのホームページから、11月29日までに申し込む。

 問い合わせはJAぎふ営農部米穀課、電話058(214)3573。