【速報】小林製薬「紅麴」腎毒性は「プベルル酸」のみと判明、他の想定外物質に毒性なし 厚労省発表

AI要約

厚生労働省は、小林製薬の「紅麹」を含むサプリメントに関する健康被害について、腎毒性が確認された物質のほかに、未知の物質が腎毒性を引き起こさないことが分かったと発表しました。

これまで確認されていた「プベルル酸」や「化合物Y」「化合物Z」の腎毒性があることが分かっており、それらの物質について詳細な調査が続けられています。

最新の調査では、工場内のアオカビが紅麴中の物質を変化させることで新たな物質が生成され、その物質は腎毒性がないことが判明しました。

 小林製薬の「紅麹」を含むサプリメントを摂取後に健康被害が相次いだ問題で、18日、厚生労働省は、これまでに腎毒性が確認されていた物質のほかに、当該製品に含まれていた未知の物質は、腎毒性を引き起こさないことが分かったと発表しました。

 これまで、健康被害が報告された製品には、「プベルル酸」と「化合物Y」「化合物Z」の3つの化合物が含まれていることが分かっていました。「プベルル酸」は、工場内の青カビが紅麹の培養段階で混入し産生されたと推定され、腎障害を引き起こすことが確認されています。

 一方、「化合物Y」「化合物Z」については、既知の天然化合物ではなく、工場内のアオカビと紅麹菌がともに培養されるなかで生成されたものと推定されていましたが、腎毒性については不明で、国立医薬品食品衛生研究所などが調査を続けていました。

 調査の結果、工場内のアオカビが何らかの形で「モナコリンK」と呼ばれる紅麴に含まれる物質を変化させてできた物質と特定され、「化合物Y」「化合物Z」の単体では腎毒性がないことが分かりました。

 小林製薬の「紅麴」を含むサプリメントをめぐっては、120例の死亡に関する相談について因果関係などの詳細調査を実施しています。(9月16日時点)