村瀬代表取締役が農林水産大臣賞 関西茶品評会深蒸し煎茶部門 三重・松阪

AI要約

愛知県豊田市で開催された第76回関西茶品評会で、三重県松阪市からの茶が最高賞を受賞し、2年連続で表彰された。

工房の代表取締役は20年前に茶の世界に飛び込み、30歳で重要な役割を担うようになった。

今年の品評会では4種類の茶が出品され、村瀬貴昭名義の茶が最高賞を獲得し、3連覇を目指す意気込みを見せた。

村瀬代表取締役が農林水産大臣賞 関西茶品評会深蒸し煎茶部門 三重・松阪

 愛知県豊田市でこのほど開かれた「第76回関西茶品評会」の深蒸し煎茶部門で、三重県松阪市飯高町作滝の㈲茶工房香肌の村瀬貴昭代表取締役(42)名義の茶が最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。同工房から2年連続。11月16日に同県西尾市で開かれる式典で表彰される。

 品評会は毎年、関西各府県(三重、愛知、岐阜、京都、奈良、滋賀)や協同組合などで生産される茶の生産技術や品質向上を目的に行っている。普通煎茶、深蒸し煎茶、かぶせ茶、玉露、てん茶の全5茶種に計371点、深蒸し煎茶部門には34点が出品された。

 製茶業を営む父・正治郎さん(76)の背中を幼い頃から見て育った村瀬さん。約20年前に、父が地元で製茶業を営む農家3人で法人を立ち上げたのをきっかけに茶の世界に飛び込み、30歳の頃には畑や加工などの仕事を任されるようになった。

 昨年、社長就任に当たり、「代替わりの節目で最高賞を取りたい」と、専務取締役でほ場長の寺岡広治さん(41)=射和町=らメンバー全員で畑からこだわって加工した4品を出品。全て上位に入り同工房として13年ぶりの大臣賞を受賞した。

 今品評会には、約10アールの出品用の茶畑から生葉で約100キロ収穫し、50キロずつ100~120秒かけて深蒸しした4品を出品。村瀬さん名義の茶が最高賞、森本芳樹さん(65)=飯高町宮前=名義の茶が農水省農産局長賞を受賞。他2品も上位に入った。

 村瀬さんは「みんなで良い物を作ろうと1年間頑張った努力が認められ、勝ち取った2連覇。これからもこの土地で作った自慢の茶をたくさんの人に届けられるように3連覇を目標に頑張りたい」と話した。

 また深蒸し煎茶の部の産地賞に松阪市が選ばれた。