3月11日の寒さの記憶 “希望”に変える作品展 女川町出身・神田瑞季さん〈宮城〉

AI要約

宮城県女川町出身の絵本作家神田瑞季さんの作品展が、女川町役場で開かれています。

作品は冬をテーマにしたもので、神秘的な景色や支援物資をテーマにした立体的な作品が展示されています。

神田瑞季さんは震災を経験し、ふるさと女川町で活動しており、作品には冬の心温まるイメージが込められています。

3月11日の寒さの記憶 “希望”に変える作品展 女川町出身・神田瑞季さん〈宮城〉

宮城県女川町出身の絵本作家神田瑞季さんの作品展が、女川町役場で開かれています。

雪の降り積もった大きな木を中心に、神秘的な景色が描かれた作品。冬をテーマにしたこの作品を含め、絵画など5点が展示されています。

作品を手がけたのは女川町出身の絵本作家、神田瑞季さんです。神田さんは中学3年生の時に被災し、一緒に暮らしていた祖父を亡くしました。震災後、がれき処理場の壁に描いた絵が注目され、絵本作家となった後もふるさと女川町で作品展を開いてきました。

神田瑞季さん(Q、作品に込めた思い)

「今回は冬をテーマに作品を描きました。震災があった3月11日というのはまだまだ寒い季節で、そういう季節が巡ってくるたびにネガティブな感情とかイメージから少しでも心を守ってくれるような、きれいなワクワクするような絵が描けたらいいなと」

今回は絵画だけでなく、全国から寄せられた支援物資をテーマに立体的な作品も制作しました。

神田瑞季さん

「冬を少しでも楽しみに思えるような、そういう気持ちになってくださったらすごくうれしいなと思います」

作品展は9月23日まで女川町役場で開かれています。