全国で2カ所のみ「車田」手作業で稲刈り 岐阜・高山市

AI要約

岐阜県高山市松之木町で300年以上受け継がれている円形の田んぼ「車田」で稲刈りが行われ、住民らが黄金色に実った稲を手作業で刈り取った。

車輪のように円形に苗を植えているのが特徴で、かつては伊勢神宮へ献上する米を作っていたとされる。

秋晴れの下、車田保存会のメンバーが収穫作業に取り組み、今年も豊作を期待している。

全国で2カ所のみ「車田」手作業で稲刈り 岐阜・高山市

 岐阜県高山市松之木町で300年以上受け継がれている円形の田んぼ「車田」で14日、稲刈りが行われ、住民らが黄金色に実った稲を手作業で刈り取った。

 車輪のように円形に苗を植えているのが特徴で、かつては伊勢神宮へ献上する米を作っていたとされる。車田が残るのは、同市と新潟県佐渡市の2カ所のみで、岐阜県重要無形民俗文化財にも指定されている。

 秋晴れの下、車田保存会のメンバー13人は、広さ約340平方メートルの車田の外側から円の中心に向かって収穫作業に取り組んだ。

 今年は夏の天気が良く、実りも早いといい、昨年並みの230キロ前後の収穫量を見込む。大森茂樹会長(70)=高山市松之木町=は「今年も無事に育ってくれた。これからも車田を守っていきたい」と話した。