「栗が秋を感じていないのかも…」猛暑と残暑で栗の収穫がさみしい状況 栗園ではこれからの最盛期に期待
今年の秋の味覚、栗の収穫に影響が出ており、栗の出荷量が減少していることが報告されています。
今年は猛暑日が続いたため、栗の生育に影響が出ており、袋の大きさも例年より小さくなっているようです。
しかし、栗の味には変化がなく、新城の栗は大粒でホクホクして甘い特徴があります。
“食欲の秋”というくらい、多くの作物が実る秋。しかし今年は、秋の味覚、栗の収穫に影響が出ているようです。
愛知県新城市にある道の駅「もっくる新城」。
地元でとれた農産物などが並び、秋の味覚も少しずつ増えてきました。
その代表格が「栗」です。
もっくる新城には例年8月下旬ごろから収穫時期の早い早生の栗が入荷されます。
さらに9日の週からは、新城産の栗を使った手作り栗きんとんも登場。
人気の秋の味覚とあって手に取る人は多いようで――
「栗きんとんをつくるのが趣味で。山栗を拾って栗きんとんを作るのが一番おいしいけど、まだ山栗がとれないから」(地元の人・70代)
「女房がよく栗のごはんをつくるので。大きいから、おいしそうじゃないですか」(浜松市から・70代)
ただ今年は、ちょっと様子が違うようです。
「こちら新城産の栗になっていまして。今年は結構、生育の時期に猛暑日が続いて、例年に比べると若干、収穫量が少ないと聞いています。去年と比べると袋の大きさが、(去年のほうが)もうちょっと大きかったんですが、今年はこのサイズ。約500gのサイズに統一されています」(もっくる新城 売店長 濱井宏昭さん)
JA愛知東によりますと夏の高温と雨が降らなかったことが影響してか、新城産の栗の出荷量は去年の半分以下だといいます。
昨年度の出荷量は約6.6トンでしたが、今のペースだと3~4トンになるのではとみています。
栗の木を栽培し、けさとれたものを店頭に並べていた女性も――
「今年は少ない。去年の方がたくさんとれた。人間だって植物も、自然のものだって暑すぎちゃ良くない」(栗を販売しにきた地元の人・90代)
最盛期となる9月下旬ごろに向けて、1粒でも多くの栗が収穫が待ち望まれます。
その一方で、数は少なくても味には自信があります。
「味には大きく変化はないです。新城の栗の特徴は大粒というのが特徴で。あとはホクホクして甘いです。収穫量が少なくなっているので、気持ちとしてはすごく出したいです」(濱井さん)