初代門司駅遺構 北九州市が一部移設保存を含め検討 「他の駅の取り組みも参考に」 公共施設は整備推進 福岡県

AI要約

北九州市は公共施設の建設予定地で見つかった初代門司駅の遺構に関する検討を進めており、ユネスコから国際的な緊急要請が出されるなど、現地保存が求められている。

市は老朽化した施設の集約事業を進める一方で、遺構の保存を検討しており、現地の歴史を伝える方策を模索している。

折尾駅などの取り組みを参考に、遺構の一部を保存・移設し、鉄道史に関する展示も検討しているとしている。

初代門司駅遺構 北九州市が一部移設保存を含め検討 「他の駅の取り組みも参考に」 公共施設は整備推進 福岡県

公共施設の建設予定地で見つかった明治期の初代門司駅の遺構について、北九州市は一部の移設も含めて様々な方策を検討する考えを示しました。

問題となっているのは、老朽化した区役所などを集約する北九州市の公共施設の建設予定地で見つかった明治期の初代門司駅の関連遺構です。

遺構を巡っては、9月初旬にユネスコの諮問機関が建設の中止などを求める国際的な緊急要請を出すなど現地保存を求める声があがっていて、13日の市議会一般質問で議員が市の考えをただしました。

市の担当局長は、老朽化対策は待ったなしの課題であり事業推進の方針は変わらないとした上で、現在進めている発掘調査の結果などを元に地域の歴史を伝え残す様々な方策を検討する考えを示しました。

市側は、今議会での答弁で古い線路の一部を移設保存した折尾駅の再開発などを例に挙げて、「他の駅の取り組みも参考に鉄道史に関する展示のあり方も検討したい」としています。