自民総裁選、岐阜県選出4議員が推薦人に 「政策共通」「派閥重視?」支持候補で割れる

AI要約

自民党総裁選には過去最多の9人が立候補し、岐阜県選出の党国会議員4人が別候補を支援した。

推薦人に名を連ねた議員たちはそれぞれの理由を述べ、政策や人間関係が支援の背景にあるようだ。

派閥関係が縁を切らない中、脱派閥のテーマも浮上するものの、総裁選の構図が広がっている。

 過去最多の9人が立候補した自民党総裁選は12日告示され、岐阜県選出の党国会議員6人のうち4人がそれぞれ別候補の推薦人に名を連ねた。掲げる政策が共通していることや過去に同じ派閥だったことなどが支援の理由とみられる。

 11日に総裁選への出馬断念を表明した無派閥の野田聖子衆院議員(岐阜1区)は小泉進次郎元環境相(無派閥)の推薦人となった。同日行った記者会見では小泉氏支持の理由を「人口減少対策や女性に関する政策などこれまで力を入れてきた政策を一緒に実現できる」と話した。

 麻生派の武藤容治衆院議員(同3区)は同派の河野太郎デジタル相の、旧岸田派の金子俊平衆院議員(同4区)は同派の林芳正官房長官の推薦人となった。

 無派閥の古屋圭司衆院議員(同5区)は高市早苗経済安全保障担当相(無派閥)の推薦人に。古屋氏は理由を「世界分断回避への主体的働きかけ、確固たる国家観による国のかじ取りをする力、豊富な経験を併せ持つ。国内でも地方へ目を向け経済成長させる明確な政策を持ち、内外の難局を乗り越えることのできる唯一の候補」としている。麻生派の棚橋泰文衆院議員(同2区)は推薦人に入らなかった。

 解散方針を決めている茂木派の渡辺猛之参院議員(岐阜選挙区)は総裁選で野田氏を支援した経緯があり「ずっと野田氏を支えてきたので、今後誰を支持するかは今は白紙」と述べた。

 今回の総裁選は「脱派閥」もテーマとされるが、ある党関係者は「世話になったとか人間関係があり、派閥解消後も縁が切れるわけではないのだろう」と話した。