宇佐市が庁舎窓口で「軟骨伝導イヤホン」の実証実験 耳が聞こえにくい利用者からは好評

AI要約

大分県宇佐市の市役所本庁舎で、耳が聞こえにくい利用者に軟骨伝導イヤホンを使用してもらう実証実験が行われている。

軟骨伝導イヤホンは周囲に音が漏れず、個人のプライバシーを守るために導入されており、利用者からは好評を得ている。

大分県内自治体で初めての同機器の実証実験であり、多くの人に体験させた後、導入の可否を検討する予定とのこと。

宇佐市が庁舎窓口で「軟骨伝導イヤホン」の実証実験 耳が聞こえにくい利用者からは好評

 大分県宇佐市は市役所本庁舎窓口で、耳が聞こえにくい利用者に「軟骨伝導イヤホン」を使ってもらう実証実験をしている。

 市介護保険課によると、軟骨伝導イヤホンは耳の周囲にある軟骨を振動させ、音を伝える仕組み。一般的なイヤホンのように直接音を発生させる仕組みではないため周囲に音が漏れず、相談内容や個人のプライバシーなどを守ることができる。

 7月末から同課に1個を導入。庁舎内であれば別の窓口でも使えるようにしている。使用した利用者からは、おおむね「聞こえやすい」と好評という。

 県内自治体で同機器の実証実験に取り組むのは初めて。同課は「老眼鏡のように簡易的に補助する道具。多くの人に体験してもらい、反応次第で導入を検討したい」と話している。