品質良好!阿蘇産コシヒカリ 新米の市場流通は?

AI要約

熊本県阿蘇市では、新米の検査が行われ、品質が高く生産コストも上昇したことから農家に支払われる金額が前年比1.5倍になった。

熱帯夜が続かなかったため、良質なコシヒカリが育ち、全て1等級に格付けされた。

JA阿蘇では、新米の流通に課題があり、熊本市内で安定的なコメの販売がまだ困難な状況。

品質良好!阿蘇産コシヒカリ 新米の市場流通は?

 熊本県阿蘇市では、今シーズン最初の新米の検査が行われました。全国的にコメが品薄の状況にあることなどを踏まえ、農家に支払われる概算金の額は去年の1.5倍です。

 JA阿蘇では、13戸の農家が8月末から刈り取ったコシヒカリ約15トンの検査が行われ、職員がコメの色や形、水分量などを確認しました。

 心配された8月末の台風の影響も少なく、良質なコメが育ち、持ち込まれたものは全て1等級に格付けされました。

JA阿蘇 原山寅雄組合長

「うまい!今年のものは粘り気がある。熱帯夜が続かなかったということで、品質が保たれたんじゃないか」

 JA阿蘇では、農家に支払われる今年のコシヒカリ1俵(60キロ)あたりの概算金は2万2020円で、去年の1万4520円と比べて1.5倍となりました。

 大幅な引き上げの理由は、生産コストの上昇や、全国的なコメ不足です。

JA阿蘇稲作部会 立石翼部会長

「消費者に届く時にいくらになるのか、懸念しているところではあります。お茶碗1杯に換算すると30円から40円になる。その裏側には、我々生産者の努力と生産コストがあります。それを踏まえた上で、1杯1杯をかみしめて味わっていただければ」

 新米の流通について、熊本市のスーパーでは、不定期入荷、即品切れの状態が続いていて「熊本市内で安定的にコメの販売ができるようになるには、しばらく時間がかかりそうだ」と話しています。