県産新米の流通まもなく まっしぐら初検査 全量1等米

AI要約

全てが1等米に格付けされた十和田市での新米の初検査結果について。

県全体での1等米比率が過去10年最低だったが、今年は全量が1等米に格付けされたことに安堵の声が上がっている。

青森県内各農協では新米の販売価格や支払い金の決定が行われ、生産者や消費者に期待が集まっている。

県産新米の流通まもなく まっしぐら初検査 全量1等米

待ち遠しい県産の新米についてです。去年は 記録的な猛暑で各地で1等米の比率が落ち込みましたが、きょう十和田市で行われたことしのまっしぐらの初検査では全てが1等米に格付けされました。

新米の初検査は十和田おいらせ農協の倉庫で行われました。十和田市内の農家2人が先週刈り取った「まっしぐら」およそ4.7トンの粒の形や色などを農協の職員が検査しました。

管内では去年猛暑の影響で集荷量が減りました。県全体では去年の1等米比率は70.2%と過去10年で最も低くなりました。ことしも暑い日が続き生育が心配されましたが検査の結果は…

★検査員

「形質がよく被害粒などの混入が少ないため1等に格付けいたしました」

全量1等米に格付けされ、さい先の良いスタートを切りました。

★十和田おいらせ農協 畠山一男組合長

「本当に心配しましたが結果として全量1等格付けで本当に安どしているところであります ことしの作柄は品質・量ともに恵まれた 私たちも新米に期待をしていますし消費者のみなさんも期待をしていただきたい」

上北地域の稲刈りは今週からピークを迎え、10月上旬以降に新米が販売されます。

一方、コメの集荷業者でつくる県米穀集荷協同組合はきょう青森市で役員会を開き出荷契約を結んだ農家に支払う概算金を決めました。

主力品種の「まっしぐら」と全国デビュー2年目の「はれわたり」は1万5,000円でいずれも全農県本部の目安額と同じです。「青天の霹靂」は1万6,500円と全農県本部よりも安くなりましたが追加支払いを予定していて最終的な支払い額は同じとなる見込みです。

いずれの銘柄も過去最も高くなり上げ幅も過去最大だということです。

★集荷業者

「高いと言えば高い それなりの値段だと思いますので我々も頑張って消費者のためにいくらかでも早くコメ騒動が収まるように頑張っていきたい」

今後実際の販売状況や各農協の概算金に合わせて追加払いや精算を行う考えです。

★県米穀集荷協同組合 齋藤猛専務

「全国的に概算金の段階から高騰していて その中で青森県だけが例年のような値上げであれば生産者が離れてしまう ほかの方にコメを出してしまう コメは日本の主食であって主食(の価格)を上げるのかという人もいますがそれを作るための資材が上がっている 私たち集荷団体が頑張っていかないと 消費者の方に理解していただきたい」

一方、各農協では全農県本部の目安額を参考に生産者に支払う前払い金をそれぞれ決めています。RABの取材では十和田おいらせは「まっしぐら」と「はれわたり」の目安額に対し500円上乗せし、ほかの多くの農協は全農と同じ金額でした。農協によっては追加払いの可能性もあるということです。