パリ五輪「金」の杉野正尭選手に福井県栄誉賞 見延和靖選手と川上秀太選手には特別賞

AI要約

福井県は、パリ五輪で活躍した選手3人に栄誉賞を授与することを発表した。

杉野正尭選手は体操男子団体総合で金メダルを獲得し、見延和靖選手と川上秀太選手も素晴らしい成績を収めた。

これまでの受賞者や授与基準についても紹介されている。

パリ五輪「金」の杉野正尭選手に福井県栄誉賞 見延和靖選手と川上秀太選手には特別賞

 福井県は9月9日、パリ五輪体操男子団体総合金メダリストの杉野正尭選手(25)=鯖江高校出身、徳洲会=に県栄誉賞を授与すると発表した。フェンシング男子エペ団体で銀メダルに輝いた見延和靖選手(37)=越前市出身、ネクサス=と、パリ・パラリンピック陸上男子100メートル(視覚障害T13)で銅メダルを獲得した川上秀太選手(25)=福井市、アスピカ=にはそれぞれ県スポーツ特別賞を贈る。両賞とも授与式の日時は未定。

 同日開会した9月定例県議会で杉本達治知事が明らかにした。杉本知事は提案理由説明で「世界最高峰の舞台で見事な活躍をされ、県民に大きな感動と希望を与えてくれた」と述べ、3選手の功績をたたえた。

 体操男子団体総合では、杉野選手を含む日本が中国を最終種目で逆転し、2大会ぶりの頂点に立った。あん馬、跳馬、鉄棒の3種目に出場した杉野選手は、いずれも高得点をマークし、チームを勢いづけた。

 見延選手は東京五輪同様、最年長としてチームをけん引した。粘り強い走りを見せた川上選手の視覚障害100メートルでのメダル獲得は、日本人として1988年ソウル大会以来36年ぶりの快挙だった。

 県栄誉賞は81年に創設され、文化やスポーツなどの分野で輝かしい活躍をし、県民に敬愛され希望を与える顕著な業績があった個人、団体が対象で、これまでに7人2団体が受賞。昨年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本代表の吉田正尚選手(福井市出身、レッドソックス)と中村悠平選手(大野市出身、ヤクルト)に授与された。

 県スポーツ特別賞は、スポーツで顕著な功績を残し、県民に感動や希望を与えた県勢をたたえるため2011年に創設。ボクシング元世界王者の清水智信さん(福井市)が1回、バドミントン女子の山口茜選手(勝山市出身、再春館製薬所)が3回受賞している。