通町の山車に展示替え 富山・高岡御車山会館

AI要約

富山県高岡市の高岡御車山祭に使用される山車を展示する高岡御車山会館が、山車の入れ替え作業を行い、通町の山車を新たに展示した。

通町の山車は高さ約9メートルで、鳥兜を鉾留とし、高岡漆器の後屏が飾られている。正面の唐子人形はからくりが特徴。

祭りは国重要有形・無形民俗文化財に指定され、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。

通町の山車に展示替え 富山・高岡御車山会館

 富山県の高岡御車山(みくるまやま)祭(まつり)に使う山車(やま)を常設展示する高岡御車山会館(高岡市守山町)が8日、展示の入れ替え作業を行い、新たに通町(とおりまち)の山車を設置した。12月中旬ごろまで見学できる。

 会館は各町の7基の山車を約4カ月ごとに入れ替えて紹介。通町の住民や山車大工約20人が山車を組み立て、ガラス張りの展示スペースに搬入した。

 通町の山車は高さ約9メートルで、鉾留(ほこどめ)(最上部の目印)は鳥兜(とりかぶと)。背面に飾る部材「後屏(こうへい)」は高岡漆器の代表作と言われ、孔雀(くじゃく)や牡丹(ぼたん)が施されている。正面の唐子(からこ)人形はでんぐり返しのからくりが特徴だ。

 通町御車山保存会の川端徹也副委員長は「会館の2階からも見られるので、祭り本番とは違った角度からじっくり眺めてほしい」と話した。5月から展示していた一番街通(いちばんまちどおり)の山車は7日に搬出した。

 祭りは国重要有形・無形民俗文化財に指定され、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている。