去りゆく夏「おどり納め」に2万5千人 郡上おどり閉幕

AI要約

岐阜県郡上市八幡町で30夜にわたって行われた奥美濃の夏の風物詩「郡上おどり」が約2万5千人の踊り客で幕を閉じた。

浴衣姿の踊り客が新町通りを埋め、最後の曲「まつさか」が演奏されると、笹竹提灯を手に屋形を見送った。

400年以上の歴史を持つ「郡上おどり」は今年延べ約25万5600人の来場者を記録し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された。

去りゆく夏「おどり納め」に2万5千人 郡上おどり閉幕

 岐阜県郡上市八幡町で延べ30夜にわたって繰り広げられた奥美濃の夏の風物詩「郡上おどり」(国重要無形民俗文化財)は7日夜、閉幕した。最終夜の「おどり納め」には約2万5千人の踊り客が詰めかけ、去りゆく夏を惜しんだ。

 浴衣姿の踊り客らが会場の新町通りを埋め尽くし、屋形から流れるおはやしに合わせ高らかにげたを鳴らした。午後11時ごろ、最後の曲「まつさか」が終わると、踊り客らが笹竹提灯(ささだけちょうちん)を手に屋形を見送った。

 6年ほど前から踊りに参加しているという大久保章(あきら)さん(47)=兵庫県丹波市=は「コロナ前より人が多くてうれしい。名残惜しいが余韻を来年まで持っていきたい」と感慨に浸った。

 郡上おどりは400年余の歴史を誇り、2022年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された。郡上おどり運営委員会によると、今季の来場者は延べ約25万5600人だった。