〈2025参院選〉自民党県連「勝てる候補」選び9人から2人に絞ったけれど…党本部推薦への最終決定至らず選考委に差し戻し

AI要約

自民党鹿児島県連が、来夏の参院選鹿児島選挙区の公認候補予定者選びについて協議。結論が出ず、再協議することに。

公認候補に2人を選定しようとしたが、結論を出せず党本部に報告することになった。

県連役員と県議団が候補者選定で意見が分かれ、一致できず平行線をたどる状況が続いている。

〈2025参院選〉自民党県連「勝てる候補」選び9人から2人に絞ったけれど…党本部推薦への最終決定至らず選考委に差し戻し

 自民党鹿児島県連は7日、執行部役員・選対常任委員合同会議を開き、来夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)の公認候補予定者選びについて協議した。これまで絞り込んだ2人から1人に決める予定だったが結論は出ず、選考委員会に差し戻して再協議することにした。

 現職の尾辻秀久参院議長(83)の勇退表明に伴い、県連が党員から公募し県内外の9人が応募。選考委が元参院議員の園田修光氏(67)と、県議団が推薦する外薗勝蔵県議(72)の2人に絞り込み、県連に報告していた。

 協議は冒頭以外非公開で約3時間。終了後の会見で森山裕県連会長は「党本部に2人を推薦するか、1人に絞るか結論が出なかった。できるだけ早く決めたい」と述べた。

◇県連役員と県議団平行線

 来夏の参院選鹿児島選挙区の公認候補予定者選びで、自民党鹿児島県連は約3時間に及ぶ協議の末に結論を出せなかった。2人を党本部に推薦しようと提案する県連役員に、4県議から外薗勝蔵氏(72)を選んだ県議団が一本化を求めて平行線をたどった。

 「年齢の問題で党本部から差し戻されるかもしれない」。7日の合同会議で、県連役員の一人が難色を示した。別の役員は「県議団は全会一致で外薗氏を応援していると党本部に伝える。1人に絞り込もうとする意味が分からない」と理解を求めた。

 これにベテラン県議は「年齢も踏まえた上で推薦を決めた。県議団は微動だにしない」と反発。「外薗氏の方が(園田修光氏より)票を取る」と訴える県議も。妥協点は見いだせず、数分にわたって沈黙が続く場面もあった。

 終了後の会見で森山裕県連会長は「もめているという見方もあるだろうが、私どもは当選できる人を何としても選びたいという気持ちだ」と述べた。