山路さんは液状化研究 特選Aは7点 三重・松阪市内小中生が理科研究

AI要約

松阪市内の小中学生が取り組んだ理科研究作品を展示する市児童生徒科学作品展が開催中。

子供たちは自然や身近なものをテーマに研究や実験を行い、結果をまとめて発表。

特選Aに選ばれた作品もあり、液状化現象やロボット製作などをテーマに取り組んだ。

山路さんは液状化研究 特選Aは7点 三重・松阪市内小中生が理科研究

 三重県松阪市内の小中学生が夏休みを中心に取り組んだ理科研究作品を集めた今年度の市児童生徒科学作品展(市教育委員会主催)が7、8の両日、外五曲町の市文化財センターで開催されている。開場は両日とも午前9時~午後4時で、見学自由。

 同展は、学習の成果を発表する機会を設けることで、理科や科学への興味を持ってもらうことを目的に10年以上前から行われている。

 今回は、各校で選ばれた小学校246点、中学校25点の計271点を展示。子供たちは天気や動物、鉱物、紙、昆虫、氷など、自然や身近なものをテーマに選び、それぞれの視点で研究や実験に取り組み、それらの結果を画用紙や模造紙、スケッチブックなどに絵やグラフ、写真を使ってまとめた。

 中学生(1~3年)で特選Aに選ばれた全作品は10月2~6日に津市の県総合博物館MieMUで一般公開される「第68回日本学生科学賞三重県展」に推薦される。

 6日午後2時からは、市教育委員会と市教育研究会理科部会の教職員22人が審査した。

 最高賞の特選Aには7点が選ばれた。うち朝見小学校6年・山路明里さんは「砂・水・ゆれが起こす現象、液状化」のタイトルで液状化現象をテーマに取り組んだ。今年の元日に発生した能登半島地震をきっかけに、地盤や建物の違いによって液状化の発生状況などに変化が出るかなどを実験した。結果、一つの結論として、液状化が発生する条件は砂の粒が小さく、水の量が多く、地震などの揺れが加わることだとし「今後も防災意識を高めていきたい」と締めくくった。

 展示を担当した市教委の早川瑞穂指導主事(41)は「今回、自身で理科や科学に興味を持って調べてまとめた経験を子供たちが将来につなげてもらえればうれしい」と話した。

 山路さん以外の特選Aに選ばれたのは次の皆さん(数字は学年)。

▶前田悦琉和(豊田6)=「ねぇ?根ってなんだろうねぇ?」

▶服部紀恵(第一同)=「すごいぞ!巻きひげ」

▶松井栄勝(松江4)=「人の役に立つロボットを作る 本のページをめくれ!『ペラリ』」

▶来光旬馬(東黒部同)=「ヒガンバナのけんきゅう」

▶石川茉椰(松江3)=「歯はジュースにとけるのか?」

▶金森瑠那(第四2)=「セミの羽化かんさつ」