新たな感染症の出現に備え 奈良県感染症対策連携協議会/奈良

AI要約

県の担当者と関係機関による新たな感染症対策づくりのための話し合いが開かれました。政府の行動計画改定を受けて、連携協議会が行動計画策定に向けて議論を行っています。

県薬剤師会の提言や行動計画の方針、議論される課題などが話し合われています。

2025年6月までに入院調整、結核対応、災害時の感染対策などの課題について議論し、行動計画に反映する方針です。

新たな感染症の出現に備え 奈良県感染症対策連携協議会/奈良

 新たな感染症の対策づくりに向けて、県の担当者と関係機関による話し合いが5日、橿原市内で開かれました。

 これは、新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な混乱を教訓に、新たな感染症の危機に備えて政府の行動計画が改定されたのを受けたものです。会議には、連携協議会を構成する、県や消防、保健所をはじめ、病院協会や医師会、薬剤師会などの担当者が出席し、奈良県としての行動計画策定に向けて話し合われました。

 このうち、県薬剤師会の後岡伸爾会長は「薬局は今でも供給不足の渦中にあり、策定にあたっては、流通に関して卸業者の意見があってもいいかと思う」などと提言しました。連携協議会は2025年6月の改定に向けて、入院や在宅医療など4つの部会で、新たな感染症が発生した際の入院調整のあり方や、インバウンドの増加に伴って増え続ける結核への対応、災害時の避難所における感染対策など課題を議論し、行動計画に盛り込む方針です。